金プラチナ短期相場観

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新規失業保険申請4週移動平均は7週ぶり増、継続受給は17週連続減

更新日:2021年10月1日(金)

新規失業保険申請件数/継続受給者数・4週移動平均 2021年9月25日までの週米労働省が発表した25日までの週の新規失業保険申請件数は36.2万件となり、想定外の3週連続の増加。連邦政府によるパンデミックに伴う失業保険給付の上乗せ措置は終了しているものの、カリフォルニア州などでは個別の追加支援措置により、カウント対象となる失業者が急増している模様。
この結果、トレンドを示す4週移動平均は34.0万件となり、先週の33.58万件を上回って7週ぶりに増加。減少トレンド一服状態に。

4週移動平均での前週比10週平均では-4650件となり、このペースを維持した場合、コロナ前の4週移動平均22万件程度に到達するのに必要な期間は6.0ヵ月。コロナ前の水準回復が見込まれる時期は来年3月。

失業保型継続受給者数の4週移動平均は9月18日までの週で279.73万人となり、前の週からは-750人と小幅ながらも減少を維持し、17週連続減。
4週移動平均の前週比10週平均では-54725人となり、このペースを維持した場合、コロナ前の4週移動平均170万人程度に到達するのに必要な期間は4.7ヵ月。コロナ前の水準回復は来年2月となる可能性も。

失業保険の回復ペースにおいては、依然として良好な範囲内で進行している状況のようです。

NY金・日足チャート 2021/8/26 - 9/3030日のNY金相場は+34.1ドル、1.98%の大幅高で3日ぶりの反発。上げ幅では7月29日(+36.1ドル、2.01%)以来、2ヵ月ぶりで今年3番めの急騰。水準としては22日(1778.8)以来、1週間ぶりの高値。前日安値1721.1ドルからの反発局面では、この日のアジア時間には1730ドル台半ばまでと限定的。ロンドン時間には米10年債利回り上昇とドル高再開となって1720ドル付近まで再反落。それでも前日安値をギリギリ下回らず、NY市場では長期金利低下とドル安へと反転した流れにもサポートされて急反発。米議会でのつなぎ予算成立も債務上限問題の合意が難しい状況からのデフォルト懸念に加え、失業保険申請件数や9月シカゴPMIも低調となったこともあり、米株安の流れが急進。リスク回避の流れとなったNY市場では一時1765ドルまで、40ドル超の急騰となってNY引け後には1750ドル台前半へと反落。いずれは収束すべき(するはず)の債務上限問題には、何度直面しても何度もリスク回避の流れとなって市場はプチ混乱。目先、しばらくは落ち着かない状況のなか1720ドルから1780ドルまでの広めのレンジで保ち合いを形成。上抜けなら1800ドル超へ、下抜けなら1700ドル割れへと荒っぽい展開にも。
月間では-61.1ドル、3.36%安となって3ヵ月ぶりの反落。

NYプラチナ・日足チャート 2021/8/26 - 9/30NYプラチナは+15.4ドル、1.63%高で3日ぶりの反発。前日NY市場での急落でつけた安値941.4ドルからの反発基調が続き、時間外は950ドル付近から小幅に上昇もロンドン市場では960ドルが上限となって保ち合い。NY市場では金の急騰に追随して960ドル超えも970ドル手前では失速、960ドルをはさんでの保ち合いからNY引け後には950ドル台へと軟調気味に。日足レベルでは前日下落分を取り戻した形ながら、先週半ばの急騰で1000ドルの大台を回復して以降の軟調な流れが継続し、足下では右肩下がりの20日移動平均線(964.0)もレジスタンスに。反発基調継続に向けては20日線超えが必須となり、940ドル台の下値サポートを割り込むようだと920ドル近辺までの一段安は見込まれ、下値トライ再開へも。
月間では-51.7ドル、5.1%安となって5ヵ月続落。5ヵ月続落は2016年12月以来、4年9ヵ月ぶり。

ドル円・日足チャート 2021/8/27 - 9/30ドル円は70銭のドル安円高、0.63%安となって7日ぶりの反落。短期上値目標となっていた111円60銭台の今年高値更新を達成し、さらにプラスアルファとして想定された昨年高値圏112円前後にも到達したことに伴う達成感からの調整局面入り。ただしNY朝までは高値保ち合い状態となり、111円80銭近辺から何度も112円台へと上値を試す展開。NY朝に前日高値をわずかに上回る112円08銭近辺まで上昇して失速。米国債のデフォルト懸念が高まる状況から米株安の流れが急速に進行、リスク回避の流れにも追随する形で円高圧力も高まりNY午後には111円台半ばを下回り、一時111円20銭台まで下落。格好の調整タイミングとなった可能性もあり、事態が収集すれば上値トライ再開の可能性も残され、当面の抵抗水準となる112円ラインを超えることができれば2019年高値圏112円台半ばが次の上値目標に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場9/30終値とチャート

1日の国内金価格は+70円、1.03%高で3日ぶりの反発。9月16日(6894)以来、半月ぶりの高値。円安に下支えされた翌日は予想通り円安の巻き戻し、それでもリスク回避の流れがやや想定以上に高まったことからNY金の急騰に押し上げられた格好に。9日移動平均線(6801)を上抜けて弱気のパーフェクトオーダーから脱却、さらに節目の6830円超へと一段高。短期的な流れとしては反発局面がもう一段続く可能性が高まる状況にも。デフォルト懸念が続いてリス回避の流れがさらに強まるようなら、NY金の一段高に追随する展開で上値目標6920円近辺を目指す展開にも。
週間ベースでは+78円、1.15%の続伸。

プラチナ価格は+14円、0.38%高で4日ぶりの反発。NYプラチナの上昇幅がNY金の半分にも満たず、円高にも相殺されて国内価格の反発基調は思うように進まない状況。ゆるやかに下落する21日移動平均線(3765)上抜けが、反発基調継続に向けての目先の課題。さらに一段高へと向かうためには、その上の3810円が重要な節目に。
週間ベースでは-36円、0.95%の反落。
※参考:金プラチナ国内価格10/1とチャート

2021年10月1日(金)時点の相場
国内金6,856 円 10/1(金) ▲70(1.03%)
国内プラチナ3,746 円 10/1(金) ▲14(0.38%)
NY金1,757.0 ドル 9/30(木) ▲34.1(1.98%)
NYプラチナ962.4 ドル 9/30(木) ▲15.4(1.63%)
ドル円111.28 円 9/30(木) ▼0.70(0.63%)

9/30(木)のその他主要マーケット指標

30年ぶり高水準で高止まり、PCEインフレは年末予想に到達 10/2(土)

新規失業保険申請4週移動平均は7週ぶり増、継続受給は17週連続減 10/1(金)

ユーロ圏景況感指数9月は予想外に下げ渋り、ドイツは過去最高 9/30(木)

ダラス連銀は14ヵ月、リッチモンド連銀は16ヵ月ぶり低水準 9/29(水)

米耐久財受注は8月も好調、長期金利とドルも高止まり 9/28(火)


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