金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

下落基調のNY金を円安が下支え、国内金は高値再トライも

更新日:2023年2月27日(月)

インフレ高止まりに伴うFRBの引き締め長期化懸念、これをサポートするように米経済指標の好結果も続いたことも下押し圧力となって下落基調がとまらないNY金。日銀政策動向の不透明感などから円高圧力も強まっていた状態から、落ち着きを取り戻してドル高円安の勢いが強まったドル円。結果的に2月前半に急落した国内金価格は後半にかけて下げ渋り。足下では保ち合いレンジを縮小する形となって上方ブレイクか、下方ブレイクか。微妙な状況のまま、決着は3月へ先送り、の様相にもなってきました。
月末の週明け、時間外のNY金は1810ドル台後半から1820ドル近辺へ、わずかに反発の兆し。NYプラチナも910ドル割れから910ドル台前半へ、下げ渋る状態。ドル円は先週末高値136円50銭台をわずかに上回るも、136円10銭台へと軟調推移で東京市場をスタート。

国内金価格・日足一目均衡表 2023年2月27日27日の国内金価格は+60円、0.7%の反発。急反落となった週末の下げ幅を76%戻し、短期下値目安8520円台辺りまでを目指す流れも早々に巻き戻し。その前には上値トライへの兆しが巻き戻されており、上へ下へと乱高下状態となって方向感も定まり難い状況に。ゆるやかな上昇軌道を維持する90日移動平均線(8618)に下値をサポートされ、下落基調の21日移動平均線(8686)に上値を押さえられ、これには1月末高値起点の右肩下がりの抵抗線も重なって三角保ち合いの様相にも。上方ブレイクに向けては8700円の大台ラインが節目となり、これを超えると8800円の大台トライへと向かう可能性も高まり、最高値圏再トライも意識される展開にも。下方向へは90日線を下抜けると下方ブレイク、200日移動平均線(8528)も下抜けて8500円の大台割れを目指す流れへと発展する可能性も。

日足一目均衡表では転換線(8659)を上回りながらも基準線(8731)を下回り、遅行線は26日前の水準を上回るも明日には26日前の価格水準急騰で逆転必至の状況に。雲の上限(8584)も週末には8660円台まで上昇。現時点では二役好転、一役は揉み合い状態も、今週の趨勢的には実質三役揉み合いから一役逆転へという状態にも。90日線、雲の上限が今週の重要なサポートライン。

国内プラチナ価格・日足一目均衡表 2023年2月27日プラチナ価格は-81円、1.83%の続落で2月21日(4344)以来、1週間ぶりの安値。4400円の節目上抜けに伴う短期上値目標4460円程度に対しては少し届かず4436円までにとどまり、11月高値起点の下降チャネル上限ライン付近で失速しての急反落。短期トレンド好転後の流れは続かず、9日移動平均線(4350)をわずかに下回って弱気のパーフェクトオーダー再開の兆しにも。今年安値を更新して4280円の節目を割り込むようだと一段安の展開へ、4200円近辺までが下値目安に。逆に4440円超へと切り返すことができれば、下落チャネルからの脱出で中期トレンド転換も意識される流れへ、4520円台辺りまでが短期上値目標に。

日足一目均衡表では三役逆転状態継続ながら、転換線(4363)とは揉み合い状態。2021年9月安値(3536)から2022年11月高値(5076)の半値戻し(4306)割れも一時的にとどまり、このラインにサポートされた状態にも。11月高値起点の下降チャネル脱出をかけた攻防の決着も3月へ先送りの様相に。
※参考:金プラチナ国内価格2/27とチャート

2023年2月27日(月)時点の相場
国内金8,679 円 2/27(月) ▲60(0.70%)
国内プラチナ4,347 円 2/27(月) ▼81(1.83%)
NY金1,817.1 ドル 2/24(金) ▼9.7(0.53%)
NYプラチナ907.9 ドル 2/24(金) ▼37.6(3.98%)
ドル円136.49 円 2/24(金) ▲1.79(1.33%)

2/24(金)のその他主要マーケット指標

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