金プラチナ短期相場観
日本勢は2夜連続の銀、金メダルへの願いを込めて金相場は連日の年初来高値更新
更新日:2014年2月13日(木)
ソチ五輪で健闘する日本勢は銀、銅、銀と連日のメダル獲得でいよいよ金メダルへの期待も高まります。
金メダルへの期待と、願いを込めるかのように、金相場の堅調推移が続きます。NY金相場は3日連続となる年初来高値更新、国内金価格も2日連続での年初来高値更新。
年初からの騰落率推移を見ると、NY金相場は5.7%の上昇。日経平均の9.2%下落、NYダウの2.9%下落とは対照的。ドル円も2.2%の下落。
株安・ドル安円高で金が買われるリスク回避傾向の典型的なパターンが続いています。
背景には、年明け以降の米経済指標低調による先行き不透明感、とりわけ2ヶ月連続で低調な結果となった雇用統計が大きく影響。さらに、新興国通貨リスクへの不安などもこの流れを後押ししました。
イエレンFRB議長の議会証言では波乱もなく、従来の基本方針継続で、どちらかと言えば、市場に安心感を与えるような内容となり、ドル円こそほぼ横合い推移ながら、株も金も買われるイレギュラーな流れに。それぞれの市場にとって都合の良い解釈ができるような玉虫色の雰囲気も。
それでも、ここまでの波乱の流れにそろそろ一服感も出始め、株価低迷もいったん底打ちの兆し。新興国不安も一時的との見方も高まり、実際に落ち着きも見せ始める状況。残るは、今後の米経済指標で不透明感を払拭できるような内容が出てくるかどうか。
日本勢が金メダルを獲得できた頃には、金相場にも一服感、となる可能性も高そうです。
NY市場、金相場は0.4%上昇の6日続伸。上値目標1,300ドル近辺に到達し、11月7日の1,308.5ドル以来3ヶ月ぶりの高値水準。1,300ドル近辺は節目が集中し、抵抗水準にもなり易い水準。今の勢いがもう少し継続したとしても、目前に迫った1,300ドルの大台回復と、11月7日の水準程度までが目先の限度か。
プラチナ相場は1.41%の大幅上昇で4日続伸。1,380ドル台の節目を超えたことで1,400ドル台へと水準を切り上げ。流れは好転間近も1,400ドルの大台近辺は流れが止まりやすい水準でもあり、ここから先さらに水準を切り上げる為には少し時間を要する可能性も。
ドル円は0.11%の小反落。100.90-103円のレンジ内推移継続で方向感もほぼニュートラル状態。102円台後半での上値の重さが目立つ状況、ここを超えて103円の節目トライには少しインパクトのある材料も必要か。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場2/12終値とチャート
国内金価格は0.36%の小幅上昇で5日続伸。連日の年初来高値更新で、10月末の水準をわずかに超え、9月20日以来5ヶ月ぶりの高値水準。ただし、10月末高値近辺ではやはり上値の重さを感じる気配も。減速感が漂いつつも上値目標水準4,460円近辺を目指す展開。
プラチナは久々に1%超の上昇幅となり3日続伸。90日移動平均線を大きく超えたことで、次の目安は1月末の急落値幅の38.2%戻しとなる4,823円辺りも。
※参考:金プラチナ国内価格2/13とチャート
- 2014年2月13日(木)時点の相場
-
国内金 : 4,426 円 2/13(木) ▲16(0.36%) 国内プラチナ : 4,794 円 2/13(木) ▲64(1.35%) NY金 : 1,295.0 ドル 2/12(水) ▲5.2(0.40%) NYプラチナ : 1,407.3 ドル 2/12(水) ▲19.5(1.41%) ドル円 : 102.52 円 2/12(水) ▼0.11(0.11%)
日本勢は2夜連続の銀、金メダルへの願いを込めて金相場は連日の年初来高値更新 2/13(木)
「失業率は雇用状況の完全な指標ではない」byイエレン 2/12(水)
イエレン証言で緩和縮小ペース変更の可能性なら金相場は一段高 2/11(火)
PIVOT指数から見るNY金相場サポート&レジスタンスライン
PIVOT指数から見るNYプラチナ相場サポート&レジスタンスライン