金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

RSI逆行が示唆する国内金価格の反発

更新日:2018年3月5日(月)

国内金価格 週足チャート 2018年3月5日国内金価格は昨年9月高値5045円から、今年1月高値では5127円へとピーク水準を切り上げました。この間、週足RSIのピーク水準は78.1%から61.0%へと切り下がっていました。価格上昇に対してRSI下落のダイバージェンス(拡散)方向の逆行現象が示唆したとおり、その後価格水準は下落へと向かいました。
現時点で4822円まで下落してきた金価格は、12月安値4858円を下回っています。この間、週足RSIのボトム水準は30.3%から40.7%へと切り上がっています。価格下落に対してRSIは上昇するコンバージェンス(収束)方向の逆行現象となっています。

また、2016年2月高値と2017年2月高値を結ぶ上値抵抗線を8月に上抜けていましたが、今回の下落局面ではこの抵抗線だった水準まで下落してきました。12月の時にはこの抵抗線だったラインがサポートラインに切り替わって下支えされました。

5日の国内金価格は0.08%の小幅安で4日続落。8月9日(4791)以来7カ月ぶりの安値水準にあり、相対力指数、RSI(14)は23.0%と売られ過ぎを示すレベル。およそ1週間前、4900円まで下げた2月23日時点のRSIは14.5%まで低下しており、その後は価格下落に対してRSIのボトムは上昇するコンバージェンス(収束)方向の逆行状態。確率的には底入れ反発への可能性が高まる状況。1月9日の5127円からここまで305円の下落となり、短期的な下落局面としては2016年7月後半から10月前半までの下落幅383円に次ぐレベルで1年5カ月ぶりの大幅下落。週明け時間外のNY金は1320ドル台半ばで反発基調維持の様相、為替は円高ドル安地合いが続くものの105円台半ばで下げ渋る様子も。国内金価格の行き過ぎ警戒水準としては、昨年7月安値4750円台辺りまで、地合い回復への目安としては23.6%戻し(4894)付近、4900円の大台回復が必要か。

国内プラチナ価格 週足チャート 2018年3月5日国内プラチナ価格は2016年以降、概ね3500円から3900円の水準で上下動を繰り返す、レンジ内推移が続いています。この上下の水準付近まで価格が到達すると、週足RSIは逆行状態となり、価格水準が行き過ぎであることを示し、その後反転する流れが繰り返されています。今回は今年1月高値をつけた時点でのRSIの逆行からの下落局面が続いていますが、まだ行き過ぎにはなっていない状態です。
ほぼ平行状態が続くボリンジャーバンドでは、-1シグマラインに到達しています。前回このラインを下回った12月には、-2シグマラインも突き抜け、RSI逆行が示唆したとおり底打ち反転へと向かいました。それ以前、9月、6月には-1シグマラインがサポート水準となって反発していました。

5日のプラチナ価格は0.56%安となって4日続落、12月19日(3526)以来2カ月半ぶりの安値水準。RSIは33.4%とそれほどの過熱感はない状態ながら、およそ1カ月前の2月9日、3654円まで下落した時点でのRSIは19.4%まで低下しており、こちらも短期的にはコンバージェンスからの反発の可能性も示唆する状況に。NYプラチナも時間外で970ドル台を回復しており、いったんは下げ止まりの可能性も。反発方向への目安としては23.6%戻しで3602円。
※参考:金プラチナ国内価格3/5とチャート

2018年3月5日(月)時点の相場
国内金4,822 円 3/5(月) ▼4(0.08%)
国内プラチナ3,527 円 3/5(月) ▼20(0.56%)
NY金1,323.4 ドル 3/2(金) ▲18.2(1.39%)
NYプラチナ965.1 ドル 3/2(金) ▲7.3(0.76%)
ドル円105.69 円 3/2(金) ▼0.55(0.52%)

3/2(金)のその他主要マーケット指標

米2月ISM非製造業景況指数もピーク水準維持 3/6(火)

RSI逆行が示唆する国内金価格の反発 3/5(月)

鉄鋼関税不安のなか逆相関強まるNY金とドルインデックスの攻防 3/3(土)

コアPCEインフレは前年比+1.5%で4カ月連続横ばい推移 3/2(金)

米GDP下方修正、景況感も鈍化でにわかに高まる市場の警戒感 3/1(木)


短期相場観~よく読まれた記事一覧

明日の国内金プラチナ相場価格リアルタイム予想

PIVOT指数から見るNY金相場サポート&レジスタンスライン

PIVOT指数から見るNYプラチナ相場サポート&レジスタンスライン


RSS金プラ短期相場観 RSSリーダーで金プラチナ短期相場観を購読


ページの先頭へ