金プラチナ短期相場観

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ZEWドイツ景況感、1月は期待回復も現況は4年ぶり低水準

更新日:2019年1月23日(水)

ZEWドイツ景況感指数 2019年1月1月のZEWドイツ景況感指数は、期待指数が-15.0となって3カ月連続の上昇で下げ渋りも、マイナス圏推移は10カ月連続。リーマンショック時の2007年8月から2009年3月まで(20カ月連続)以来、9年10カ月ぶりの長期マイナス圏推移に。現況指数は27.6となって4カ月続落で2015年1月(22.4)以来4年ぶり低水準。
現況指数85以上のピーク水準後の急低下局面は続きます。

国連が21日発表した年次報告書では、2019年と2020年の世界経済成長率が3.0%となり、2018年の3.1%を若干下回るとの見通しを示し、ドイツと中国の景気減速、イタリアの銀行システム、英国のEU離脱などをマイナス要因として挙げています。
国際通貨基金(IMF)も21日、2019年と2020年の世界経済成長率見通しを3.5%、3.6%へと前回の10月見通しから0.2%、0.1%下方修正。中国経済の予想以上の鈍化と合意なきブレグジットの可能性をリスク要因として指摘しています。

ドイツにとっての最大貿易相手国は中国(2016、2017年実績)であり、2017年実績としてはドイツの輸入最大相手国が中国、輸出3位が中国(最大は米国)。
ドイツ自体の景気減速懸念は緩和されつつも継続し、最大貿易相手国である中国の景気減速懸念も重くのしかかります。

ZEWドイツ景況感の現況指数下げ止まりのサインとなる、期待指数のプラス圏回復にも、もう少し時間を要しそうな状況です。

NY金・日足チャート 2018/12/14 - 1/223連休明け、22日のNY金相場は+0.8ドル、0.06%の小幅高で3営業日ぶりの反発。週末を挟んだ時間外には1280ドルの節目を割り込んでの推移となって一時1270ドル台半ばまで下落する場面も。22日のロンドン時間以降は米10年債利回り低下とドル安の流れで1280ドル台を回復。米中貿易協議難航への懸念やIMFの世界経済見通し下方修正などを嫌気して米株が5日ぶりの大幅反落となったことなどにもサポートされた形に。団子天井からの反落基調スタートの兆しからの巻き戻し、へと一服状態。1280ドル台をキープできれば団子天井継続で軟調サイクルを耐えてやり過ごす展開への可能性を残し、キープできなくなれば調整局面スタートで1250ドル近辺までが下値目安に。

NYプラチナ・日足チャート 2018/12/14 - 1/22NYプラチナ相場は-10.9ドル、1.36%の大幅続落。週明け時間外に800ドルの大台を割れると軟調推移の展開。22日のNY朝には一時的に800ドルまで反発も米株の大幅安に連れる展開となって急反落、一時790ドル割れを試す場面もあって今年安値を更新、12月28日(789.6)以来の安値水準に。下値トライ再開の流れとなって12月安値780ドル近辺までもう少しの下げ余地も。

ドル円・日足チャート 2018/12/18 - 1/22ドル円は30銭ほどのドル安円高となって続落。東京時間には日経平均の軟調推移に連れて109円30銭近辺まで下落も、20日移動平均線(109.20)にもサポートされる形で欧州時間はこの水準でのもみ合い推移。NY時間には米12月中古住宅販売件数が予想を大幅に下回る499万件となり、2年11カ月ぶり低水準へと落ち込んだことも重石となり、NY午後にはダウが一時400ドル超の大幅安となるなどリスクオフの流れとなって109円10銭台まで下落。しかし、その後は米株の反発にも連れて109円30銭台を回復。今朝の東京市場でも日経平均の反発とともに109円台後半へと堅調推移。ただし、短期的な上値トライの流れは109円80銭までで反落した形にもなり、目先は20日移動平均線が下値サポートにも。109円80銭超へと水準を切り上げることができれば上値トライ再開となって110円台後半までが次の上値目安にも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場1/22終値とチャート

23日の国内金価格は+4円、0.08%の小幅高で3日ぶりの反発。ダブルトップ形成への可能性残しての軟調な流れは続くものの、21日移動平均線(4827)を上抜けた9日移動平均線(4830)に下支えされて一服。9日線にサポートされる状態が続けば徐々に地合い回復へ、高値更新できれば次の上値目標は4900円の大台トライへ。サポートされなければダブルトップ形成トライへと軟調推移継続へ。4790円台の下限割れなら大幅調整で4700円割れへも。

プラチナ価格は-34円、1.13%の大幅安で3日続落。今年安値を更新して8月24日(2979)以来、5カ月ぶりの安値水準となり、短期ダブルボトム崩れとなる2990円の節目割れ。一段安への警戒感も高まる状態となり、昨年8月安値2911円付近までが当面の下値目安となり、中期二番底形成へ。
※参考:金プラチナ国内価格1/23とチャート

2019年1月23日(水)時点の相場
国内金4,833 円 1/23(水) ▲4(0.08%)
国内プラチナ2,982 円 1/23(水) ▼34(1.13%)
NY金1,283.4 ドル 1/22(火) ▲0.8(0.06%)
NYプラチナ791.2 ドル 1/22(火) ▼10.9(1.36%)
ドル円109.36 円 1/22(火) ▼0.31(0.28%)

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