金プラチナ短期相場観

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リッチモンド連銀製造業指数は過去最大の急低下からは反発も

更新日:2019年1月24日(木)

リッチモンド連銀製造業指数 2019年1月1月のリッチモンド連銀製造業指数は-2.0。市場予想どおりとなり、過去最大の急低下で2年半ぶり低水準となった12月の-8.0からは急反発。
ただし、プラス圏浮上とはならず、2カ月連続マイナス圏となるのは2016年8-9月以来、2年4カ月ぶり。なお、リッチモンド連銀管轄地区での製造業景況感はリーマンショック以降は比較的堅調で、マイナス圏に落ち込んでも短期間で反発するケースがほとんどで、マイナス圏推移の最長は2011年の4カ月。早期プラス圏回復が次月以降の焦点にも。

6カ月平均では12.0で、2017年3月(9.5)以来、1年10カ月ぶり低水準となってピークアウト感は否定できす。
構成指数では、新規受注が-11.0と2016年6月(-12.0)以来、2年7カ月ぶり低水準となり、受注残は-21.0で2009年5月(-21.0)以来、9年8カ月ぶり低水準。
半年先の見通しを示す期待指数は2年11カ月ぶり低水準となった12月の19.0から1月は29.0へと上昇も、過去2年3カ月で2番めの低水準。
また、雇用者数見通しも2年2カ月ぶりの低水準。
次月以降の反発基調もそれほど強くは見込めないのが現状のようです。

2カ月連続の急低下で1年8カ月ぶり低水準となったNY連銀大幅反発となったフィラデルフィア連銀と合わせ、12月には揃って急低下していた米3大地区連銀の製造業景況感の1月は三者三様となりました。
12月に急低下したISM製造業景況指数の1月予想は難しくなりましたが、小反発、というところでしょうか。

NY金・日足チャート 2018/12/17 - 1/2323日のNY金相場は+0.6ドル、0.05%の小幅続伸。株高とドル高の流れが強まったNY朝に一時的に1280ドル割れを試した以外は1280ドル台前半から半ばまででの小幅保ち合い推移。米中欧の景気減速懸念もくすぶり続けるなか、米長期金利は低下一服状態からも反発し切れず2.70%台での横ばい推移となってドル高の勢いも強まらず、調整局面入りの金も底堅さを維持。1280ドルから1290ドル台までの小幅保ち合いを維持し続ける状態となり、本日のECB理事会や次週のFOMCでの今後の米欧金融政策見通しなどが動意のきっかけにも。1280ドルを割れて調整局面拡大となれば1250ドルまでの大幅調整へ、1300ドル台へと上方ブレイクなら1330ドル台まで上値を伸ばす展開へ。

NYプラチナ・日足チャート 2018/12/17 - 1/23NYプラチナ相場は+5.2ドル、0.66%高となって3日ぶりの反発。800ドルの大台割れに伴う下値目安780ドル近辺に対しては前日NY市場で788ドルまで下げて反発の流れに。下落スタートの米株が反発に転じたNY市場ではこれに追随するように800ドル手前まで一段高。サポートになっていた800ドルの大台ラインが抵抗水準に切り替わるようだと下値トライ再開への警戒感も。あらためて790ドルを割り込むようなら昨年8月安値770ドル台までが下値目安に。

ドル円・日足チャート 2018/12/19 - 1/23ドル円は20銭超のドル高円安となって3日ぶりの反発。米株高と米10年債利回り上昇に連れてNY朝にかけてドル高円安の流れが強まり、12月31日以来となる110円ちょうど付近まで上昇。しかし、NYダウが24700ドルの節目で反落、米10年債利回りも2.77%台で失速した流れに連れてドル円も反落。英国の合意なき離脱を織り込んだようにポンドが対ドルで上昇基調を強めていることもドルの上値を抑制する形となり、ドル円は109円台半ばへと収束。年初のフラッシュ・クラッシュからの戻りも一服し、昨年末とほぼ同水準で落ち着いた状態に。下げ止まりつつある20日移動平均線(109.17)が短期サポートとなり、割り込むようだと108円台前半までが下値目安に。110円の壁を突破できれば110円台後半まで上値を伸ばすような展開にも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場1/23終値とチャート

24日の国内金価格は+4円、0.08%の小幅続伸。軟調サイクル入りもNY金の下げ渋りによって下支えされる状態に。4790円台から4860円までの保ち合いレンジ半ばでゆるやかに上昇する9日移動平均線(4833)にサポートされ始めた様子も。目先はレンジ内推移がもう少し続きそうな様相も、月末月初にかけては方向感が形成される可能性もあり、レンジを抜け出せばそれなりのトレンド形成へも。

プラチナ価格は+24円、0.8%高となって4日ぶりの反発。下げ渋るNYプラチナに円安サポートも加わって一段安への流れが押し戻された格好に。短期的な方向感は中立状態となって安値保ち合いの様相にも。ただし、あらためて2980円割れなら昨年安値更新トライへと向かう可能性も。
※参考:金プラチナ国内価格1/24とチャート

2019年1月24日(木)時点の相場
国内金4,837 円 1/24(木) ▲4(0.08%)
国内プラチナ3,006 円 1/24(木) ▲24(0.80%)
NY金1,284.0 ドル 1/23(水) ▲0.6(0.05%)
NYプラチナ796.4 ドル 1/23(水) ▲5.2(0.66%)
ドル円109.60 円 1/23(水) ▲0.24(0.22%)

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