金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

ユーロ圏総合PMI、4月はサービス業とフランスが牽引

更新日:2022年4月23日(土)

ユーロ圏総合PMI・ユーロ圏・ドイツ・フランス 2022年4月速報ユーロ圏製造業PMIは4月速報値で55.3。3ヵ月続落で1年3ヵ月ぶり低水準となったのに対し、サービス業PMIは57.7で3ヵ月続伸、8ヵ月ぶり高水準。結果、ユーロ圏総合PMIは55.8で7ヵ月ぶりの高水準。いずれも市場予想を上回る好結果、牽引したのはサービス業。

国別ではドイツの総合PMIが54.5となって続落、3ヵ月ぶり低水準となったのに対し、フランスは57.5で3ヵ月続伸で4年3ヵ月ぶり高水準となって2ヵ月連続ドイツを上回る水準。
ドイツでは製造業PMIが3ヵ月続落で1年8ヵ月ぶり低水準に対してサービス業PMIは4ヵ月続伸で8ヵ月ぶり高水準。フランスでは製造業PMIが2ヵ月ぶり高水準へと反発して1年9ヵ月ぶりにドイツの数値を上回り、サービス業は3ヵ月続伸で4年3ヵ月ぶり高水準となって2ヵ月連続ドイツを上回る状態。
減速傾向の製造業を拡大基調のサービス業がカバーし、伸び悩むドイツに代わって好調のフランスが牽引役となる格好に。
新型コロナ規制緩和に伴うサービス需要の回復が好調の原動力となった一方で、製造業の生産の伸びは停滞、特に自動車セクターが低迷。インフレ高騰も需要を圧迫。

IMFが今週発表した世界経済見通しでもユーロ圏の2022年成長見通し2.8%に対し、ドイツの見通し2.1%を大幅に上回る2.9%のフランスがユーロ圏の経済成長を牽引。
そのフランスでは今週、インフレで不満爆発の人々からの支持を集めてマクロン元大統領を猛追していたルペン氏が討論会で苦戦。経済政策などでの弱さも指摘され、日曜日の決戦投票では現職優勢との見方が若干強まる状況にも。
IMFの2023年見通しではドイツの2.7%に対してフランスは1.4%と逆転が予想される状況に対しても、再選後のマクロン氏の対策が期待されます。

NY金・日足チャート 2022/3/18 - 4/2222日のNY金相場は-13.9ドル、0.71%安で4日続落。4月6日(1923.1)以来、半月ぶりの安値。短期下値目安1950ドル近辺到達後の一服状態はアジア時間まで。前日高値1960ドル手前で上値を押さえられ続けるとロンドン市場ではドル高の流れが強まり、20日移動平均線(1948.2)を割れると一段安、行き過ぎの目安1930ドル近辺まで急低下。NY市場では一時1940ドル台後半まで反発する場面もあったもののドルインデックスが101ポイント台へと一段高となった流れに押される形でNY午後には1930ドル台前半へと収束。利上げ加速観測が一段と強まる状況も重石となるなか、過去の推移からも1930ドル近辺はサポートされやすい水準。ただし1920ドル近辺は重要なサポート、割れると大きく水準を切り下げる展開へと向かう可能性も。
週間ベースでは-40.6ドル、2.06%安で3週ぶりの反落。

NYプラチナ・日足チャート 2022/3/18 - 4/22NYプラチナは-40.4ドル、4.17%の大幅安となって4日続落。下げ幅としては今年の絶対値平均16.9ドルの2.4倍、今年4番めの大幅安。NY終値ベースでは今年安値を更新、昨年12月20日(926.4)以来、4ヵ月ぶりの安値。前日NY市場以降、下げ渋っていた960ドル台での小康状態はこの日のアジア時間まで継続。ロンドン時間には金の下落局面にも追随する形となり、小康状態が崩れて急落の展開へ。950ドルの節目近辺ではいったん下げ渋る動きにもなったものの、NY市場で下抜けると一段安、NY引け後には920ドル付近まで下落して実質安値引け。今年最安値となった1月10日(919.5)以来の水準となり、950ドルの節目割れに伴う下値目安920ドル近辺に到達。短期的には一服感も短中期的にはさらなる下値トライへの警戒感も、12月安値圏880ドル近辺までが当面の下値警戒水準、
週間ベースでは-66.8ドル、6.72%の大幅反落。昨年11月以来、5ヵ月ぶりの急落。

ドル円・日足チャート 2022/3/21 - 4/22ドル円は18銭のドル高円安、0.14%の続伸。東京朝には128円30銭台から128円70銭付近まで上昇して失速、前日高値が抵抗水準となって反落すると東京市場終了時点では前日安値をわずかに下回る127円70銭台まで下落。欧州時間にはドル高の流れにサポートされて128円50銭台まで反発、NY時間には黒田日銀総裁が講演で金融緩和継続必要発言、これを受けて128円40銭近辺から129円10銭まで急騰。ただし円安に関するコメントがなかったこともあり、NY午後には128円台半ばまで巻き戻し。127円80銭から128円90銭までの高値保ち合いレンジを維持する形で週末に。ブラックアウト期間にも入り、FOMCまでは動きにくい展開にも。上方ブレイクなら130円台半ばまでが短期上値目標、下方ブレイクなら3月末安値から4月20日高値までの38.2%戻し(126.30)近辺までが下値目安に。
週間ベースでは+2.20円、1.74%高で7週続伸。7週間で13.68円の上昇、週2円弱の上昇ペース。7週続伸は2018年5月以来、3年11ヵ月ぶり。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場4/22終値とチャート

2022年4月23日(土)時点の相場
国内金8,811 円 4/22(金) ▼6(0.07%)
国内プラチナ4,326 円 4/22(金) ▼74(1.68%)
NY金1,934.3 ドル 4/22(金) ▼13.9(0.71%)
NYプラチナ927.4 ドル 4/22(金) ▼40.4(4.17%)
ドル円128.54 円 4/22(金) ▲0.18(0.14%)

4/22(金)のその他主要マーケット指標

GW入りで価格急変も警戒される国内金価格 4/25(月)

ユーロ圏総合PMI、4月はサービス業とフランスが牽引 4/23(土)

フィリー指数4月は雇用好調維持も期待指数は急低下 4/22(金)

日次ベースの実質実効為替レートで日本円は6年8ヵ月ぶり安値 4/21(木)

住宅着工件数15年ぶり高水準、米10年債利回り2.9%台、 4/20(水)


短期相場観~よく読まれた記事一覧

明日の国内金プラチナ相場価格リアルタイム予想

PIVOT指数から見るNY金相場サポート&レジスタンスライン

PIVOT指数から見るNYプラチナ相場サポート&レジスタンスライン


RSS金プラ短期相場観 RSSリーダーで金プラチナ短期相場観を購読


ページの先頭へ