金プラチナ短期相場観

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0.5%利上げは5月を含めて3回へ、FF金利は9月までに2%超も

更新日:2022年4月19日(火)

CMEフェドウォッチ 2022年9月FOMCでのFF金利予想 2022/4/182週間後に迫る5月FOMCでは、0.5%の利上げが市場コンセンサス。CMEフェドウォッチでは18日時点で91%まで織り込み済みとなっています。利上げペースにおいての市場の注目は既にその先を見据える状況となってきています。

9月FOMCでの利上げ予想としては、200-225が45%超でトップ。この先、5月、6月、7月、9月と4回のFOMCのうち、5月を含めて0.5%利上げを3回、0.25%利上げが1回、という計算になります。
3月FOMC時点でFOMCメンバが予想した年末FF金利中央値の1.9%を既に大きく上回ってきています。
0.25%利上げしてFF金利が25-50となった3月16日のFOMC直後時点では、9月のFF金利予想は150-175が42%超でトップ、翌日には50%超へ。0.5%利上げを1回、0.25%利上げが3回、という計算に。
3月21日にはパウエルFRB議長が0.5%利上げを示唆する発言、これを受けて9月FF金利予想は175-200が49%へと上昇してトップに。0.5%利上げ×2回+0.25%利上げ×2回に。
3月25日にはウィリアムズNY連銀総裁も0.5%利上げを肯定する発言、これを受けて200-225が41%となってトップへ。0.5%利上げ×3回+0.25%利上げ×1回に。
その後、ブレイナードFRB理事のタカ派発言などもあり、現時点の45%超へ。

このペースで年内残り2回、11月と12月FOMCでも0.25%利上げとなれば年末時点のFF金利は250-275、ということになります。
しかし、セントルイス連銀のブラード総裁はこの日、高すぎるインフレ抑制のためにはFF金利を年内に3.5%まで引き上げるべき、との発言も。
年末時点でFF金利を325-350とするためには、5月以降全6回のFOMCで0.5%利上げ、ということにもなります。
FF金利見通しは、今後も波乱の展開が予想されそうです。

NY金・日足チャート 2022/3/14 - 4/1818日のNY金相場は3連休前から+11.5ドル、0.58%の反発。時間外から堅調推移となって1980ドル台半ばの節目を上抜けるとロンドン市場では1990ドル台、NY朝には一時3月11日(2004.0)以来1ヵ月ぶり高値となる2003ドルまで上昇。1980ドル半ばの上限突破に伴う短期上値目標2000ドルの大台超え達成で力尽きた格好となって失速すると、NY午後には1990ドル割れ、NY引け後には1980ドル割れを試す展開となり、ほぼ上に行って来い。米10年債利回りが3年4ヵ月ぶり高値となる2.86%付近で高止まり、ドルインデックスも2年ぶりの100ポイント超えでの高止まりが続いたことも重石に。目先は2000ドルの大台超え再トライへの可能性も残しながら、1970ドルがサポート。これを割れると1950ドル近辺までの調整も。

NYプラチナ・日足チャート 2022/3/14 - 4/18NYプラチナは+26.3ドル、2.65%高で3日続伸。3月24日(1031.2)以来、3週間超ぶりの高値。週明け時間外序盤に1000ドルの節目との攻防を抜け出すと堅調推移となってNY朝には1010ドル超え、高値では1024.9ドルまで上昇。4月7日安値941.4ドルを底値に小さな逆三尊を形成し、そのネックラインにも相当する1000ドル近辺を突破し、これまで抵抗線となってきた20日移動平均線(994.6)もしっかり上抜けて局面を打開。短期上値目標1050ドル近辺まで、もう少し上値を伸ばす可能性も。

ドル円・日足チャート 2022/3/15 - 4/18ドル円は65銭のドル高円安、0.51%高で12日続伸。12日続伸は少なくとも2005年以降の17年余りで最長。水準としては2002年5月16日(128.12)以来、19年11ヵ月ぶりのドル高円安。イースターマンデーでオセアニア・欧州市場などが連休となり、東京市場では126円半ばを中心に126円20銭台から70銭台までの上下動も、欧州時間には40銭台から60銭台へとレンジを縮小。NY市場では米10年債利回り上昇とドル高の流れに連れて堅調推移。東京市場での高値126円70銭台を突破すると126円90銭台へと一段高。NY終盤には127円ラインとの攻防状態、今朝の東京市場ではこれを突破して127円50銭台まで一段高。上値目標となっていた3月28日高値(125.10)から31日安値(121.38)までの161.8%戻し(127.48)近辺にも到達。次に意識される上値目安としては130円の節目。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場4/18終値とチャート

19日の国内金価格は+15円、0.17%高となって11日続伸。11日続伸は2017年12月から2018年1月にかけて以来、4年3ヵ月ぶり。8営業日連続、今年19回めの過去最高値更新。止まらない円安に押し上げられる状態が継続。RSIは前日の85.9から96.3へと跳ね上がり、3月9日の93.0を上回って逆行状態を解消。しかしモメンタムは前日の574から533へと低下、依然として3月9日の612を大きく下回る逆行状態が継続。大幅調整リスクを孕みながらも、1月末から3月9日までの上昇値幅1055円を3月16日の7988円を起点に加算した9043円近辺までが上値目標として意識される状況にも。

プラチナ価格は+75円、1.7%の大幅高で4日続伸。3月9日(4678)以来、6週間ぶりの高値。短期上値目標となっていた3月末高値圏4350円近辺を上抜けた勢いで4400円の大台回復後もなお、勢いは止まらず4500円も目前。3月末高値圏4350円をネックラインとするダブルボトム完成からの上値目標4600円程度を目指す流れが進行し始めた格好にも。
※参考:金プラチナ国内価格4/19とチャート

2022年4月19日(火)時点の相場
国内金8,858 円 4/19(火) ▲15(0.17%)
国内プラチナ4,499 円 4/19(火) ▲75(1.70%)
NY金1,986.4 ドル 4/18(月) ▲11.5(0.58%)
NYプラチナ1,020.5 ドル 4/18(月) ▲26.3(2.65%)
ドル円126.99 円 4/18(月) ▲0.65(0.51%)

4/18(月)のその他主要マーケット指標

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