金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

去年の七夕と今年の七夕

更新日:2014年7月7日(月)

1年前の七夕の時期と今年の七夕の時期とで主要指標を比較してみます。
NYダウ:15,135ドル→17,068ドル(+12.8%)※過去最高値更新
日経平均:14,309円→15,437円(+7.9%)
米10年債利回り:2.73%→2.63%(-3.7%)
ドル円:101.20円→102.06円(+0.8%)
NY金:1,212ドル→1,320ドル(+8.9%)
NYプラチナ:1,326ドル→1,507ドル(+13.7%)
国内金:4,188円→4,625円(+10.4%)
国内プラチナ:4,514円→5,240円(+16.1%)
VIX指数:14.89→10.32(-30.7%)※2007年2月22日以来の低水準
ドル円と日経平均の90日相関係数:0.912→0.293

1年前の七夕の時期も、米6月分の雇用統計がポジティブ・サプライズとなっていました。非農業部門雇用者数は予想の+16.5万人に対して速報値で+19.5万人、過去2ヶ月分も大幅上方修正、失業率は7.6%。(※参考:過去の米雇用統計速報値一覧
これを受けてNYダウは1%上昇、ドル円は1.17%上昇、NY金は3.13%下落、プラチナは1.51%下落となっていました。
今年の七夕前の米6月雇用統計ポジティブ・サプライズでは、NYダウ0.5%上昇、ドル円0.4%上昇、NY金0.77%下落、プラチナ0.25%下落。
NYダウは今年既に史上最高値を何度も更新している状況にあり、1年前と比較して上昇率が半減するのも止むを得ないところですが、ドル円の上昇率と金・プラチナの下落率も大きく縮小しています。米低金利継続への不透明感も大きく影響しているものと考えられます。

この1年間では、株価の上昇とともに金とプラチナも上昇し、金の上昇率は日経平均のそれを上回り、プラチナの上昇率はNYダウをも上回っています。
この1年間で、確実に景気は上向き、金やプラチナへの投資熱も冷めるどころか、再び拡大傾向にあるのかもしれません。
ただ、米10年債利回りの小幅低下に伴い、ドル円の上昇率はわずかにとどまります。
そして、非常に強かったドル円と日経平均の相関関係は大きく崩れ、今年の七夕では、ほぼ無関係の状態となっています。
国策による円安株高誘導を図った景気浮揚策の効果は、この1年で賞味期限切れとなりました。

国内金価格はわずかに1円安のほぼ横ばい推移。買われ過ぎの過熱感高止まりとともに4,620円近辺での保ち合い状態が継続。9日移動平均線の傾きも緩やかとなり、減速感は否めないものの、21日移動平均線が90日移動平均線をゴールデンクロス目前の状態となり、中期的な地合いの強さも。4,570円のサポートライン維持を前提に最大4,720円程度までの上昇余地。

プラチナは0.44%の反発。反落の兆しもそこそこに再上昇に転じ、再び年初来高値を更新。過熱感を高めつつも右肩上がりの3本の移動平均線が上から昇順に並ぶパーフェクトオーダーの状態で地合いの強さは金以上。いったん押し目を形成後の再上昇というシナリオが無視されてしまった様子で、このまま買われ過ぎ状態が続くなら、近いうちに5,300円程度まで上昇する可能性も。
※参考:金プラチナ国内価格7/7とチャート

2014年7月7日(月)時点の相場
国内金4,625 円 7/7(月) ▼1(0.02%)
国内プラチナ5,240 円 7/7(月) ▲23(0.44%)
NY金1,320.6 ドル 7/4(金) +-0.0(0.00%)
NYプラチナ1,507.7 ドル 7/4(金) +-0.0(0.00%)
ドル円102.06 円 7/4(金) ▼0.13(0.12%)

7/4(金)のその他主要マーケット指標

主要各社の米利上げ予想時期 7/8(火)

去年の七夕と今年の七夕 7/7(月)

米雇用の回復が鮮明となった週、堅調推移の株価と底堅さを見せる金 7/5(土)

独立記念日前日にNYダウ史上初の17,000ドル台 7/4(金)

6月分の米雇用統計がポジティブ・サプライズとなる確率 7/3(木)


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