金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

ダラス連銀製造業活動指数は12年ぶり、賃金も11年ぶり高水準

更新日:2018年2月27日(火)

ダラス連銀製造業活動指数は12年ぶり、賃金も11年ぶり高水準 2018年2月2月のダラス連銀製造業活動指数は37.2となり、3カ月連続上昇で2005年12月(37.7)以来、12年2カ月ぶりの高水準となっています。
原油価格も2月上旬の株価急落局面に連れる形で60ドル割れへと急落しましたが、その後はしっかり反発して急落前の水準を取り戻し、月間平均では1月の63.66ドルから2月も62.17ドルと2カ月連続で60ドル台の高値圏を維持していることも追い風となっている様子です。

構成指数でも出荷が32.1となり、2006年6月(34.0)以来11年8カ月ぶりの高水準。設備投資の23.7は2006年1月(25.6)以来、12年1カ月ぶりの高水準。
さらに賃金も32.2となり、1月の23.3からは大幅上昇で2007年1月(36.4)以来、11年1カ月ぶりの高水準。

先行して発表されたNY連銀やフィラデルフィア連銀の景況指数では若干の失速傾向も見られたものの高水準を維持しており、米国内での景気拡大基調は、その対象エリアも拡大傾向となっている様子がうかがえます。
また、良くも悪くも賃金上昇率の加速動向が注目される状況ですが、テキサス州全域をカバーするダラス連銀管轄地区内では2月に賃金上昇が加速した様子となり、2月雇用統計の賃金上昇率押し上げ要因の一部となりそうです。

NY金・日足チャート 2018/1/22 - 2/2626日のNY金相場は0.19%の小幅反発。週明け東京市場午前の時間帯からドル売りの流れが強まると欧州序盤にかけて4日ぶりに1340ドル台まで上昇。しかし、株高の勢いが強まったNY市場にかけては流れが逆転。NYダウは急落前の2月1日以来の高値圏を回復し、VIX指数指数も2月1日以来の水準まで低下するなどパウエルFRB議長の議会証言を前に楽観ムードの流れ。NY金は長めの上ヒゲを残す形で1330ドル付近へと押し戻される展開に。1310ドルから1360ドルまでの広めのレンジ内で1320-40ドルがコアレンジとなる形でのやや軟調気味の流れも継続中。パウエル議会証言では従来路線を維持して中立姿勢を保つものと予想され、ドル安基調の流れが大きく変わるきっかけとはならないのでは?

NYプラチナ・日足チャート 2018/1/22 - 2/26NYプラチナ相場は0.3%の反発で4日ぶりの1000ドル台回復。ドル安金高の流れとなった時間外には1010ドルまで上昇も、その後の流れ反転で一時1000ドル割れ。大台ラインでの足場固めは心許ない状態に対して上値は1010ドル台に抵抗感も。この水準を突破することになれば、流れは大きく変わり始める可能性があり高値更新トライの展開にも。しかし、目先はまだ上値の重い展開継続か。下値は1000ドルから990ドルまででサポートされる状態。

ドル円・日足チャート 2018/1/23 - 2/26ドル円は0.08%のドル高円安となって小幅続伸。107円台の高値スタートとなった週明け東京市場ではドル安円高の流れとなって1週間ぶりの円高水準106円30銭台まで下落。株高と米長期金利も反発となったNY市場にかけては107円台を回復。しかし、今朝の東京市場では24時間前と同様に106円台後半へとドル安円高の流れに。日足レベルでは16日につけた105円50銭台が大底となって反発方向へと流れが変わり始めた可能性も。ただしドル安基調のなかでの戻り局面の範囲内でもあり、反発基調継続に向けては107円台後半が節目となり、これを超えると109円程度までが次の上値目標に。逆に106円割れを再度試すようなら、下値再トライの展開となって105円近辺までが次の目安にも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場2/26終値とチャート

27日の国内金価格は0.39%の続伸。年初から続く下落局面終焉の可能性に向けての戻り局面を形成。しかし、まだ上値が重い状態が続くNY金、ドル安円高の流れから抜け切れない為替、いずれもサポート力が弱い状況も継続。パウエル議会証言をきっかけにどちらかの流れが強まることになるかどうか。上方向には4980円から90日移動平均(4990)までが当面の抵抗水準。4900円ラインがサポート水準となりきれない場合には12月安値圏4850円近辺までの下落も。

プラチナ価格は0.52%の反発。NYプラチナの大台回復にサポートされ、徐々に流れも好転方向へ。足下では三角保ち合いを形成し、今後の動き出しを示唆する状況に。NYプラチナが堅調方向に動き出し、これに牽引される形となって3710円の節目を超えると2月高値圏3770円近辺までが次の上値目標に。逆の展開で下方向、3670円の節目を割れると3600円近辺までの一段安にも。
※参考:金プラチナ国内価格2/27とチャート

2018年2月27日(火)時点の相場
国内金4,921 円 2/27(火) ▲19(0.39%)
国内プラチナ3,693 円 2/27(火) ▲19(0.52%)
NY金1,332.8 ドル 2/26(月) ▲2.5(0.19%)
NYプラチナ1,001.8 ドル 2/26(月) ▲3.0(0.30%)
ドル円106.93 円 2/26(月) ▲0.09(0.08%)

2/26(月)のその他主要マーケット指標

パウエル議長+消費者信頼感指数=タカ派・・・利上げ年4回? 2/28(水)

ダラス連銀製造業活動指数は12年ぶり、賃金も11年ぶり高水準 2/27(火)

国内金価格は中長期トレンド逆転回避をかけた攻防に 2/26(月)

賃金上昇でもインフレ懸念なし?賃金上昇自体も進まない? 2/24(土)

ECBフォワードガイダンス修正はこれから、景況感失速もこれから 2/23(金)


短期相場観~よく読まれた記事一覧

明日の国内金プラチナ相場価格リアルタイム予想

PIVOT指数から見るNY金相場サポート&レジスタンスライン

PIVOT指数から見るNYプラチナ相場サポート&レジスタンスライン


RSS金プラ短期相場観 RSSリーダーで金プラチナ短期相場観を購読


ページの先頭へ