金プラチナ短期相場観

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非製造業景況指数2月はNY連銀もフィラデルフィア連銀も低調

更新日:2025年2月26日(水)

フィラデルフィア連銀・NY連銀 非製造業指数 2025年2月2月の米経済指標では、小売売上高、サービス業PMI、ミシガン大消費者信頼感指数などが軒並み低調。この日はコンファレンスボードの消費者信頼感指数も予想外に低調。市場予想を大幅に下回って8ヵ月ぶりの低水準。前月からは-7.0ポイントの急低下となり、3年半ぶりの大幅低下。トランプ政策の先行き不透明感とも相まって、米国経済の先行き不透明感も拡大。

主要地区連銀の非製造業景況指数も低調。
この日発表された2月のフィラデルフィア連銀非製造業景況指数は-13.1。1月の-9.1から-4.0の続落で4ヵ月連続マイナス圏推移、半年ぶりの低水準。
現状判断が7ヵ月ぶり低水準、売上収益が1年4ヵ月ぶり低水準などと落ち込み、週平均労働時間は1年8ヵ月ぶりの低水準。
期待指数も9ヵ月ぶりの低水準、先行き不透明感は拡大。
先週のNY連銀でも、非製造業景況指数は低調。2月は-10.5とり、1月の-5.6から-4.9で3ヵ月続落、5ヵ月連続マイナス圏推移で1年2ヵ月ぶりの低水準。
雇用指数が1年1ヵ月ぶり低水準となり、支払価格指数が9ヵ月ぶり高水準、販売価格指数が11ヵ月ぶり高水準など、インフレ懸念も高騰。
期待指数も4ヵ月ぶりの低水準と先行き不透明感も。
1月まで下げ渋ったISM非製造業景況指数も、2月は失速が警戒されそうです。

NY金・日足+20日移動平均線 2025年2月25日25日のNY金は-44.4ドル、1.50%の反落で2月14日(2900.7)以来、10日ぶりの安値。下落率では今年の絶対値平均騰落率0.73%の2倍、2月14日(-44.7ドル、1.52%)に次いで今年2番めの大幅安。2950ドルの節目超えに伴う短期上値目標2990ドル近辺に対しては24日の2974ドルまでにとどまり、13日から1日置きに4回、最高値を更新してきた流れも一服。時間外スタート時点の2970ドルが高値となり、2950ドル近辺へと水準を切り下げての保ち合い推移がNY朝まで継続。NY市場で巻き戻しの流れが加速するとNY午後には一時2900ドル割れの安値をつけて2920ドル近辺へと自律反発。浅めのサポート2930ドル割れで2900ドルの節目近辺までの一段安となり、目先は2900ドルから2970ドルまでを主要レンジに高値保ち合いの様相に。大台割れなら2840ドル近辺までの一段安も、上限超えなら3000ドルの大台トライへ。

NYプラチナ・日足+20日移動平均線 2025年2月25日NYプラチナは-1.2ドル、0.12%安で3日続落。1月28日(959.4)以来、4週間ぶり安値圏で軟調推移。アジア時間には970ドル台での保ち合いから一時970ドル割れ、960ドル台前半の安値をつけて切り返すとロンドン市場では980ドルトライ、NY朝に980ドル台前半の高値をつけて失速。NY午後には970ドル割れで下げ渋ってNY引け後には970ドル台半ばへ。980ドルの節目割れに伴う短期下値目安960ドル近辺にもほぼ到達した格好にもなり、目先いったんは下値トライ一服となる可能性も。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2025年2月25日ドル円は-72銭、0.48%の反落で10月10日(148.57)以来、4ヵ月半ぶりの安値。前日安値で149円割れを試した後の下げ渋りの展開から、この日の東京朝には149円60銭台から150円回復トライ、150円30銭近辺の高値をつけて失速すると巻き戻しの流れとなって午後には149円40銭台、欧州時間には149円10銭台へ。その後の反発局面では150円ラインがレジスタンスとなって上げ渋り、NY市場では戻り売りの展開となって149円前半へ。この流れは2月の消費者信頼感指数の悪化を受けて一段安、一時148円50銭台まで下落してNY午後には149円台へと自律反発。151円40銭の節目割れに伴う短期下値目安、12月安値148円半ばに到達し、一定の売り圧力を消化した状態ながら米国の景気減速懸念は一段と強まる状況に。短期的には一服感も、今後の指標結果次第の展開にも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場2/25終値とチャート

26日の国内金価格は-257円、1.65%の大幅反落で2月10日(15273)以来、半月ぶりの安値。下げ幅としては今年の絶対値平均騰落値幅104円の2.5倍、2月17日(-271円、1.73%)に次いで今年2番めの急落。下落に転じた9日移動平均線(15535)がレジスタンスに切り替わり、21日移動平均線(15350)割れへと一段安。三角保ち合い下放れの形となり、15460円の節目割れに伴う短期下値目安15300円前後にも到達。短期的には一服感も、上昇トレンド崩れの状態からは新たに方向感模索の展開へ、21日線早期回復の可否が目先のポイントにも。

プラチナ価格は-19円、0.38%安で4日続落。5000円の大台を割り込んで今年安値を更新、12月19日(4978)以来、2ヵ月ぶりの安値。5100円の節目割れに伴う短期下値目安5010円程度に到達後に警戒された、多少の行き過ぎに。「概ね5000円の大台近辺」が当面の下値サポートとなるかどうかの攻防へ。そうなれば2月高値(5311)から今年安値(4989)の38.2%戻し(5112)辺りまでが当面の反発目安にも。
※参考:金プラチナ国内価格2/26とチャート

2025年2月26日(水)時点の相場
国内金15,279 円 2/26(水) ▼257(1.65%)
国内プラチナ4,989 円 2/26(水) ▼19(0.38%)
NY金2,918.8 ドル 2/25(火) ▼44.4(1.50%)
NYプラチナ969.4 ドル 2/25(火) ▼1.2(0.12%)
ドル円149.01 円 2/25(火) ▼0.72(0.48%)

2/25(火)のその他主要マーケット指標

新築住宅販売件数も下振れ、米住宅市場も減速感強まる 2/27(木)

非製造業景況指数2月はNY連銀もフィラデルフィア連銀も低調 2/26(水)

ドイツIFO景況感指数2月は横ばい、予想外に低調 2/25(火)

混沌の2月PMI、ユーロ圏では独仏明暗、サービス業では米欧逆転 2/22(土)

フィラデルフィア連銀もインフレ懸念高騰で期待は低調 2/21(金)


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