金プラチナ短期相場観

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ドイツIFO景況感指数2月は横ばい、予想外に低調

更新日:2025年2月25日(火)

ドイツIFO景況感指数・業種別 2025年2月先週末の総合PMIでは、2月速報が3ヵ月続伸で9ヵ月ぶり高水準と回復基調が意識されたのに対し、IFOの回復基調は予想外に低調。ドイツ新政権への期待感も予想外に低調か。
ドイツの2月IFO景況感指数は85.2。市場予想の85.8を下回り、前月から変わらず横ばい推移。4年7ヵ月ぶり低水準となった12月の84.7からの小反発で一服、4年9ヵ月では2番めタイの低水準で下げ渋り。
水準的には2005年以降の過去平均95.8を大きく下回り、前年比では-0.6ポイントとなり、6ヵ月連続の前年割れと低迷状態が継続。
現況が2ヵ月ぶり低水準へと反落し、期待は3ヵ月ぶり高水準へと反発。3ヵ月ぶりに期待が現況を上回り、期待先行での景況感低下リスクは後退、期待先行による景況感回復への可能性を示唆する状況にも。
ただし不確実性指数は3ヵ月ぶり高水準となり、12ヵ月で2番めの高水準。

業種別では製造業が-22.1。前月から+2.7、11ヵ月ぶりの大幅上昇で続伸、3ヵ月ぶり高水準。1年10ヵ月連続マイナス圏推移。悲観見通しは緩和。
サービス業は-4.3。前月から-2.1で2ヵ月ぶり低水準、4ヵ月連続マイナス圏推移。現況も期待もやや悪化。
貿易-26.2=前月から+3.3の大幅続伸で8ヵ月ぶり高水準。3年連続マイナス圏。卸売-27.5=前月から+4.9の続伸で8ヵ月ぶり高水準。3年連続マイナス圏。建設業-27.6=+0.5で2ヵ月ぶり高水準。3年連続マイナス圏。
サービス業が失速、低調な製造業は回復傾向継続、という構図はPMIに同じ。
新政権への期待感も保留状態の様相となり、ドイツ経済回復に向けては連立協議が早期にまとまることが喫緊の課題に。

NY金・日足+90日移動平均線 2025年2月24日24日のNY金は先週末から+10.0ドル、0.34%の反発。2営業日ぶり、今年9回めの最高値更新。アジア時間序盤に2950ドル台から2930ドル台半ばまで下落も、週末安値を下回らずに切り返すとロンドン序盤に2950ドル台を回復、NY朝にかけては一段高トライ。米10年債利回り低下局面では一時2970ドル台へと急騰も最高値更新後に失速、巻き戻しの流れでは2950ドル割れへと反落もNY午後には2960ドル台へと反発。最高値圏でやや不安定な展開ながら2950ドルの節目超えに伴う短期上値目標2990ドル近辺までの上値トライへの流れは継続。

NYプラチナ・日足+90日移動平均線 2025年2月24日NYプラチナは-17.1ドル、1.73%の続落。週明け時間外序盤には980ドル台から990ドル台へと反発、これが高値となって失速すると戻り売り、ロンドン市場では980ドル割れトライ。いったんは下げ渋るもNY朝には節目割れからの一段安となり、安値では一時970ドル割れ、NY午後には970ドル台半ばへと下げ渋り。200日移動平均線(982.5)と90日移動平均線(978.1)も割り込んで一段安トライの展開へ、980ドルの節目割れに伴う短期下値目安は960ドル近辺まで。
金との価格差は1992.6ドルへと急拡大、5営業日連続で過去最大を更新。

USDJPY・日足+200日移動平均線 2025年2月24日ドル円は+40銭、0.27%高で4日ぶりの反発。祝日で休場の東京市場朝の時間帯に先週末安値を下回って148円80銭台まで下落。今年安値を更新し、12月3日(148.65)以来、2ヵ月半ぶりの安値をつけて切り返すと149円台を回復し、東京時間には149円50銭近辺までで上値を押さえられ、欧州時間にこれを突破するとNY時間には149円80銭台まで上昇。株安に連れた場面では一時149円20銭割れへと反落も、NY午後には149円半ばを中心に保ち合い推移。151円40銭の節目割れに伴う短期下値目安、12月安値148円半ばに一段と接近したところで反発へ。多少の一段安余地も残しながら、今朝の東京市場では150円台を回復。これを維持するようなら短期的にはいったん底打ちの可能性も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場2/24終値とチャート

25日の国内金価格は+71円、0.46%高で3営業日ぶりの反発。9日移動平均線(15565)割れ後に即反発も9日線には届かず、短期上昇トレンド崩れへの警戒感はより高まる状況に。短期的には三角保ち合い傾向にもなり、15460円に切り上げた下限を割り込むようなら保ち合い崩れとなって調整局面入り、短期的には15300円前後までが下値目安に。9日線をしっかり上抜けて15640円の節目も突破できれば地合い回復、上値トライ再開となって最高値更新へ、短期上値目標は15780円程度まで。

プラチナ価格は-69円、1.36%安で3日続落。1月17日(5003)以来、5週間ぶりの安値となり、5100円の節目割れに伴う短期下値目安5010円程度にも到達。多少の行き過ぎ警戒感も抱えながら、1月17日の今年安値(5003)近辺で下げ渋ることができれば「概ね5000円の大台近辺」が当面の下値サポートとなるような展開にも。
金との価格差は10528円へと拡大、2営業日ぶりの過去最大更新。
※参考:金プラチナ国内価格2/25とチャート

2025年2月25日(火)時点の相場
国内金15,536 円 2/25(火) ▲71(0.46%)
国内プラチナ5,008 円 2/25(火) ▼69(1.36%)
NY金2,963.2 ドル 2/24(月) ▲10.0(0.34%)
NYプラチナ970.6 ドル 2/24(月) ▼17.1(1.73%)
ドル円149.73 円 2/24(月) ▲0.40(0.27%)

2/24(月)のその他主要マーケット指標

非製造業景況指数2月はNY連銀もフィラデルフィア連銀も低調 2/26(水)

ドイツIFO景況感指数2月は横ばい、予想外に低調 2/25(火)

混沌の2月PMI、ユーロ圏では独仏明暗、サービス業では米欧逆転 2/22(土)

フィラデルフィア連銀もインフレ懸念高騰で期待は低調 2/21(金)

米賃金上昇率、1月中央値は低下基調継続、ゼロ賃金は上げ渋り 2/20(木)


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