金プラチナ短期相場観

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長期三角保ち合い、NYプラチナは第2上限ラインとの攻防へ

更新日:2025年2月12日(水)

NYプラチナ 月足一目均衡表 2025年2月11日NYプラチナは12月安値で907.4ドルの安値をつけ、長期三角保ち合い下抜けの兆しとなったものの、年明けのリカバリーで形成逆転。1月高値では1045.6ドル、さらに2月高値では1046.7ドルまで上昇し、三角保ち合い上抜けをかけた攻防が継続。
月足チャートで見るNYプラチナは、2020年3月安値(562.0)を起点に2023年11月安値(843.1)を経由して下値を切り上げ、長期三角保ち合いの下値サポートラインを形成。
一方、2021年2月高値(1348.2)を起点に2023年4月高値(1148.9)を経由して上値を切り下げ、長期三角保ち合いのレジスタンスラインを形成。

2024年5月高値(1105.0)でこれを大きく上抜けて上方ブレイク、かと思いきや、終値ベースでは上抜け切れず。ただその後も小さく上ヒゲを残す形でレジスタンスライン上抜けトライは継続。そして2025年1月には小幅下抜け後に大きく切り返す大陽線を形成、終値でも1043.7ドルとなってレジスタンスラインを完全突破。
しかし、気が付けば2021年2月高値を起点に2024円5月高値、2024年10月高値(1064.6)を経由する第2上限ラインを形成。これが新たなレジスタンスラインとなり、目先の攻防ラインに。
当面の目安としては、1050ドル以上へとしっかり水準を切り上げて2月末を迎えられるかどうか。できることなら2024年10月高値(1064.6)超えへと水準を切り上げることができれば長期三角保ち合い上抜けほぼ確定、と言えそうな状況にも。
ただ、2021年後半以降は概ね900ドルから1100ドル近辺までを主要レンジに保ち合い傾向が続く状況にも。中長期トレンド転換に向けては2024年5月高値(1105.0)が重要な攻防水準、ということにもなりそうです。

NY金・日足+20日移動平均線 2025年2月11日11日のNY金は-1.8ドル、0.06%の小幅安で3日ぶりの反落。大幅高となった前日の勢いはこの日のアジア時間も継続、2930ドル台から一段高となって2950ドル超え、最高値を更新して一時2960ドル台後半まで上昇。急騰局面一服後は利益確定の売り圧力も強まり、巻き戻しの流れが加速、2930ドル台までの急反落を経て2950ドル近辺での保ち合いから徐々に軟調推移、ロンドン・NY市場にかけては2930ドル近辺での保ち合い、NY朝には一時2910ドル割れの安値をつけながらも下げ渋ってNY午後には2930ドル近辺へ。水準的には想定可能な一段高目安、10月末高値(2801.8)から11月安値(2541.5)の161.8%戻し(2962.7)を達成し、上ヒゲを残した状況からは上昇一服となりやすいところ。ただし十字線に近い足形を残し、CPIの結果次第では一段安か、上値再トライか。2900ドル近辺から2970ドル近辺までが目先の変動目安にも。

NYプラチナ・日足+20日移動平均線 2025年2月11日NYプラチナは+3.4ドル、0.33%の続伸。1月31日(1043.7)以来10日ぶり高値圏で堅調維持。時間外序盤に1040ドルの高値をつけて失速、前日高値も超えられず、1050ドルの節目手前での上値の重さは払拭しきれず、ロンドン序盤に1030ドル割れ、NY朝には1020ドル割れ。ただし1010ドル台半ばの安値で切り返すとNY午後にかけてはNY金の反発局面に追随、1030ドルを回復するとNY引け後には1030ドル台後半まで上昇。下ヒゲ十字線を形成しての高止まりも、1000ドルから1050ドルの主要レンジの上限付近、1040ドルへの抵抗感が強まる状況に。ここから1050ドルまでの抵抗帯を突破できれば一段高トライ、10月高値(1064.6)を短期目標に中期トレンドに変化の可能性も。

USDJPY・日足+200日移動平均線 2025年2月11日ドル円は+49銭、0.32%の続伸で2月5日(152.61)以来、1週間ぶりの高値。休場の東京時間には一時151円60銭台まで下げて152円近辺へと戻して小康状態。欧州時間序盤には再度151円60銭台までの下値トライ、これが安値とって切り返すと欧州・NY時間にかけて152円半ばへと堅調推移。ただしNY市場での高値は152円60銭前後までにとどまり、引き続き200日移動平均線(152.76)が目先のレジスタンスに。CPI結果を待たず、今朝の東京市場では円安の流れとなって200日線を突破して153円台へ。1月の今年高値(158.87)から2月の今年安値(150.93)までの23.6%戻し(152.80)も達成し、38.2%戻し(153.96)が次の上値目安に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場2/11終値とチャート

12日の国内金価格は祝日前から+276円、1.81%の大幅続伸で4営業日ぶり、今年6回めの最高値更新。上昇率は今年の絶対値平均騰落率0.61%の2.97倍、今年最大で12月20日(+290円、2.06%)以来、約2ヵ月ぶりの急騰。9日移動平均線(15271)にサポートされた流れから、強気パーフェクトオーダー再開の勢いで最高値を更新、15380円の節目上抜けに伴う短期上値目標15470円程度も突き抜けて一段高。上昇チャネル上限到達の状況からは調整も入りやすく、1月半ば安値(14731)から最高値(15549)の23.6%戻し(15356)程度までが目先の調整目安にも。

プラチナ価格は+97円、1.90%の反発で2月3日(5224)以来の高値。5170円の節目割れに伴う短期下値目安5100円近辺に対しては5109円まで、ほぼ到達した状態からの巻き戻しの流れが急加速、下抜けたばかりの9-90日移動平均線(5172-5119)をまとめて上抜けると5200円の節目も突破。三角保ち合い傾向が崩れる形となって一段高トライへと向かいやすい状況に、短期上値目標は5270円近辺まで。
※参考:金プラチナ国内価格2/12とチャート

2025年2月12日(水)時点の相場
国内金15,549 円 2/12(水) ▲276(1.81%)
国内プラチナ5,206 円 2/12(水) ▲97(1.90%)
NY金2,932.6 ドル 2/11(火) ▼1.8(0.06%)
NYプラチナ1,035.7 ドル 2/11(火) ▲3.4(0.33%)
ドル円152.49 円 2/11(火) ▲0.49(0.32%)

2/11(火)のその他主要マーケット指標

CPIは予想外に4ヵ月続伸、コアCPIも高止まりで円安急進 2/13(木)

長期三角保ち合い、NYプラチナは第2上限ラインとの攻防へ 2/12(水)

ミシガン大では急騰のインフレ期待、NY連銀では横ばい推移 2/11(火)

トランプ関税拡大、円高でも国内金価格は高止まり 2/10(月)

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