金プラチナ短期相場観

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トランプ関税4日発動で貿易戦争始まり、金価格も高止まり

更新日:2025年2月3日(月)

トランプ米大統領は週末、カナダとメキシコからの輸入品に25%、中国からの輸入品に10%の追加関税をそれぞれ賦課する大統領令に署名、これが4日発動。遂に今週、貿易戦争が始まり、対象国、現時点では非対象国・地域も含めて懸念、動揺、不満、反発、警戒感が一段と高まりそうな2月第2週。そんな時期に渦中のタリフマンと某国首相はようやく初の首脳会談も。米主要経済指標発表の週に国内では今季最強寒波も警戒され、ディープシーク・ショックの余韻も残るマーケットには再び波乱への警戒感も一段と高まり、NY金も国内金価格も高止まり。

週明け時間外のNY金は2830ドル台から一時2860ドル台まで急騰後に2820ドル台へと急反落、高値圏での乱高下。NYプラチナも1040ドル台半ばの高値から1030ドル近辺へと失速。ドル円は154円70銭台から先週末水準155円20銭台を超えて155円後半へと堅調スタート。
国内金価格・日足一目均衡表 2025年2月3日3日の国内金価格は+100円、0.66%の続伸で2営業日連続、今年3回めの最高値更新。15090円の節目を上抜け、高値保ち合い上放れに伴う短期上値目標15150円に到達、突き抜けての一段高。過熱感こそないものの、今年初の最高値更新となった1月23日(15113)から月末安値(14916)の161.8%戻し(15235)をほぼ達成した状態となって一服感も。上げ止まらない場合には200%戻し(15310)近辺までが意識される可能性も。当面のサポートは15000円の大台ライン、割れると14900円近辺までの調整も。

一目均衡表では、基準線(14812)を上回っての推移が1ヵ月以上続く転換線(15075)にサポートされる状態が続き、三役好転の強気相場が継続。2024年最後の最高値、10月末高値(15025)を挟んでの保ち合いを上放れ、2025年も再び未開の領域へと高値模索の展開がスタート。中期的に意識されうる次の高値水準としては、10月高値(15025)から12月安値(13896)の161.8%戻し(15723)近辺も。

国内プラチナ価格・日足一目均衡表 2025年2月3日プラチナ価格は+66円、1.28%高で3日続伸。今年高値となった1月10日(5262)以来、3週間ぶりの高値。5110円の節目上抜けに伴う短期上値目標5170円程度に到達、さらに上値を伸ばす展開に。上昇軌道の90日移動平均線(5099)を上抜けた9日移動平均線(5113)が21日移動平均線(5126)にも急接近、過熱感もなく堅調局面は急加速。21日線近辺が当面のサポート候補となり、一段高へと向かうようなら今年高値更新トライへも。

一目均衡表では基準線(5133)を6営業日ぶりに上抜けた転換線(5144)を上抜けて一段高。雲の上限(5223)もわずかに上抜けて三役好転。水平状態が続く雲の上限は、10月高値(5586)から12月安値(4859)の半値戻し(5223)にも相当し、このラインとの攻防は今後の方向性を占う意味でも重要に。完全に突破できれば今年高値も更新し、61.8%戻し(5308)近辺、5300円の大台回復トライも意識される展開へ。反落となれば、先行き見通しも雲のなかへ。
※参考:金プラチナ国内価格2/3とチャート

2025年2月3日(月)時点の相場
国内金15,233 円 2/3(月) ▲100(0.66%)
国内プラチナ5,224 円 2/3(月) ▲66(1.28%)
NY金2,835.0 ドル 1/31(金) ▼10.2(0.36%)
NYプラチナ1,043.7 ドル 1/31(金) ▲16.7(1.63%)
ドル円155.19 円 1/31(金) ▲0.89(0.58%)

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