金プラチナ短期相場観

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小売売上高は予想外に低調、1月は1年10ヵ月ぶりの大幅減

更新日:2025年2月15日(土)

米・小売売上高(前月比) 2025年1月小売売上高は予想外に低調。
米商務省が発表した1月の小売売上高は前月比-0.9%。市場予想の-0.2%を大幅に下回り、12月(+0.7%)からは急減、5ヵ月ぶりの減少で2023年3月(-1.1%)以来、1年10ヵ月ぶりの大幅減。
なお、2006年以降の長期平均+0.34%を下回るのも5ヵ月ぶり。3ヵ月平均では+0.17%となって7ヵ月ぶりの低水準。

自動車関連が-2.8%と大幅減となったことで、自動車を除いた数値では前月比-0.4%。これも1年ぶりのマイナス幅。
自動車関連以外では、
スポーツ用品・娯楽品が-4.6%、オンライン販売が-1.9%、家具が-1.7%、衣料品が-1.2%など、好調となった12月の反動もあり、幅広い分野で大幅減。
建設資材は-1.3%、12月の-1.6%に続いて低調。
比較的好調だったのはガソリンスタンドが+0.9%、で12月の+2.1%に続いて好調持続、レストラン・バーの+0.9%、百貨店の+0.8%などは12月の小幅増から拡大。

ロサンゼルスの大規模山火事や寒波の影響なども想定されるものの、インフレ高止まりも影響した可能性も。
そのインフレ高止まりが意識されて追加利下げ観測が後退した週、個人消費が予想外に低調となったことで今後の利下げ見通しも混沌。

NY金・日足+20日移動平均線 2025年2月14日14日のNY金は-44.7ドル、1.52%の大幅反落で2月7日(2887.6)以来、1週間ぶりの安値。今年の絶対値平均騰落率0.72%の2.1倍、今年最大で12月19日(-45.2ドル、1.70%)以来、2ヵ月ぶりの急落。2950ドル台を中心に保ち合い推移となった時間外は2960ドル台半ばが高値となり、最高値(2968.5)手前で跳ね返される状態が続いたロンドン市場で失速。NY朝にかけて2950ドル割れ、米1月小売売上高が予想外に低調となったことを受けての反発も限定的となり、急低下した米10年債利回りとドルが下げ渋ったNY午後には2920ドル割れへと一段安、NY引け後には2900ドルの大台も割り込み、安値では一時2890ドル割れ。浅めのサポート2920ドルを割り込んで2900ドルの大台近辺に到達。2ヵ月ほど続いた上昇トレンドと最高値更新トライ一服となって調整局面入り、1月末安値(2732.0)から最高値(2968.5)の38.2%戻し(2878.2)、2870ドル近辺が目先のサポートとなり、これも下抜けるようだと61.8%戻し(2822.3)、2820ドル前後までの調整幅拡大も。
週間ベースでは+13.1ドル、0.45%高で7週続伸。7週続伸は2020年8月以来、4年半ぶり。

NYプラチナ・日足+20日移動平均線 2025年2月14日NYプラチナは-24.0ドル、2.3%の続落で2月4日(1012.4)以来、10日ぶりの安値。再び1050ドルの節目との攻防となったアジア時間にこれを突破、しかし一段高の勢いは弱く、前日高値はおろか1060ドルにも届かず失速。二番天井をつけた可能性を残して反落の勢いはロンドン・NY朝にかけて1050ドルの節目割れで加速、1020ドル割れへと急落するとNY午後には1020ドル近辺で下げ渋るもNY引け後には1010ドル近辺へ。2本の上ヒゲで1050ドルの上限の堅さを確認した格好となり、9日移動平均線(1028.9)を割り込んで強気パーフェクトオーダーも崩れて今度は1000ドルの下限が意識される展開に。これを割り込めば12月安値(907.4)から2月高値(1063.8)の61.8%戻し(967.1)、970ドル近辺までが短期調整目安。
週間ベースでは-1.6ドル、0.16%の小幅続落。

USDJPY・日足+200日移動平均線 2025年2月14日ドル円は-44銭、0.29%の続落で週初、2月10日(152.00)以来の安値。東京朝に152円80銭近辺から上昇して153円10銭台の高値を付けて失速、前日から続く上値も下値もコンスタントに切り下げる軟調推移が継続。東京市場終了時には152円30銭台まで下落して欧州時間序盤には152円80銭台まで反発。NY市場では小売売上高が予想外に低調となったことを受けて152円80銭台から152円近辺まで急落。152円付近では下げ渋り、NY午後には米10年債利回りの下げ渋りとともに152円前半での保ち合いに。結果的に200日移動平均線(152.72)にはサポートされず、再びレジスタンスへと切り替わった可能性を残した格好にも。目先、200日線に上値を押さえられる状態が続くようだと下押し圧力が強まる展開にも、151円40銭の節目割れなら12月安値圏149円半ば辺りまでが短期下値目安に。
週間ベースでは+88銭、0.58%高で5週ぶりの反発。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場2/14終値とチャート

2025年2月15日(土)時点の相場
国内金15,696 円 2/14(金) ▼43(0.27%)
国内プラチナ5,273 円 2/14(金) ▼38(0.72%)
NY金2,900.7 ドル 2/14(金) ▼44.7(1.52%)
NYプラチナ1,019.2 ドル 2/14(金) ▼24.0(2.30%)
ドル円152.34 円 2/14(金) ▼0.44(0.29%)

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