金プラチナ短期相場観

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ユーロ圏景況感指数、2月は格差縮小で小幅改善

更新日:2025年2月28日(金)

ユーロ圏景況感指数 2025年2月ユーロ圏経済は回復傾向を維持。
欧州委員会が発表した2月のユーロ圏景況感指数は96.3。市場予想の95.9を上回り、前月から+1.0、続伸で5ヵ月ぶりの高水準。2年8ヵ月連続で節目100割れ。
業種別では製造業が-11.4。前月から+1.3の続伸で3ヵ月ぶり高水準。2年連続のマイナス圏推移。サービス業は6.2。前月から-0.5の反落で2ヵ月ぶり低水準。3年10ヵ月連続プラス圏推移。

<主要4ヵ国>
スペイン:102.3=前月から-2.0の反落で3ヵ月ぶり低水準。4ヵ月連続節目100超。
イタリア:99.8=8ヵ月ぶり高水準の1月から-0.4の小幅反落、2ヵ月ぶりの節目100割れ。
フランス:98.6=前月から+2.3、4年1ヵ月ぶり低水準の12月から続伸で半年ぶり高水準。11ヵ月連続100割れ。
ドイツ:89.3=前月から+1.2、4年半ぶり低水準の12月から続伸で3ヵ月ぶり高水準。2年7ヵ月連続100割れ。4ヵ月連続90割れ。
<節目100超の好調国>
キプロス:108.5=前月から+2.4の反発で2ヵ月ぶり高水準、3年で2番めの高水準。2年6ヵ月連続節目100超。
ギリシャ:106.9=-1.7の反落で2ヵ月ぶり低水準。2年4ヵ月連続節目100超。
クロアチア:105.1=-0.5の続落で8ヵ月ぶり低水準。3年10ヵ月連続100超。
ポルトガル:103.9=-3.2、6ヵ月ぶりの反落で6ヵ月ぶり低水準。13ヵ月連続100超。
リトアニア:101.6=-1.3、3ヵ月続落で7ヵ月ぶり低水準。10ヵ月連続100超。
オランダ:100.3=+0.8の反発で2ヵ月ぶりの100超、7ヵ月で5回めの100超。
<ワースト3>
エストニア:89.7=前月から+1.0の続伸で2年半ぶりの高水準。2年10ヵ月連続節目100割れ。2年6ヵ月連続90割れ。※90割れはドイツと2カ国のみ。
オーストリア:91.1=前月から+2.3で続伸、9ヵ月ぶり高水準。2年8ヵ月連続100割れ。9ヵ月ぶり90回復。
フィンランド:93.4=前月から+0.7の続伸で2年7ヵ月ぶり高水準。2年9ヵ月連続100割れ。5ヵ月連続90超。

調査対象19カ国中、前月から上昇したのは10カ国。
上位が失速、下位グループは改善で格差は縮小。最上位と最下位との差は19.2、7ヵ月ぶり低水準で20ポイント割れ。2年2ヵ月で2番めの低水準。
ゆるやかに回復傾向のユーロ圏経済は、今年も最下位のドイツ次第。

NY金・日足+20日移動平均線 2025年2月27日27日のNY金は-34.7ドル、1.18%の大幅反落で2月7日(2887.6)以来、20日ぶりの安値。アジア時間序盤に2930ドル台半ばの高値をつけて失速、20日移動平均線(2910.8)と2910ドルの節目を割れるとロンドン市場では2900ドルの大台割れトライ、2910ドルがレジスタンスに切り替わる格好となってNY市場ではドル高ユーロ安に連れる形で2880ドル近辺まで一段安。NY午後の反発局面では2900ドルの大台が超えられず、NY引け後には2880ドル台へ。2910ドルの節目割れで高値保ち合い崩れとなり、これに伴う短期下値目安2830ドル近辺を目指す流れが進行。反発方向へは2940ドルが当面の上限、突破なら3000ドルの大台トライへも。

NYプラチナ・日足+200日移動平均線 2025年2月27日NYプラチナは-18.9ドル、1.94%の反落で1月16日(948.4)以来、6週間ぶりの安値。アジア時間に970ドル近辺までの小幅軟調推移から反発するとロンドン市場で980ドル台へ、しかし200日移動平均線(982.1)に上値を押さえられて失速するとNY市場では970ドル割れ、NY午後には960ドル割れへと戻り売り。安値では950ドル付近まで下落し、960ドルの節目割れに伴う短期下値目安950ドル近辺に到達。目先、多少の行き過ぎ目安としては1月半ば安値圏940ドル近辺も。反発方向へは980ドルが上限、突破できれば1000ドルの大台回復トライへ。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2025年2月27日ドル円は+69銭、0.46%の続伸。東京朝の149円割れでは148円70銭台で下げ渋り、前日安値を下回らずに切り返すと149円40銭台へと反発、欧州時間には149円90銭台まで一段高。NY朝には149円半ばへと下押し後、強弱混在の米指標結果に小幅乱高下となって150円トライ。トランプ大統領の「メキシコとカナダへの関税は3月4日発動、対中国も同日に10%の追加関税」発言もドル高をサポートし、高値では150円10銭台まで上昇。ただし150円台では上値も重く、米10年債利回り低下にも連れ、NY終盤には149円80銭近辺へ。149円ラインが目先のサポートとなり、最大152円前半までのレンジで保ち合い傾向へ。149円を維持できないようなら147円半ば辺りまでの一段安も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場2/27終値とチャート

28日の国内金価格は-116円、0.76%安で3日続落。1月30日(15007)以来、1ヵ月ぶりの安値。7日につけた2月安値(15164)を更新しての一段安、過熱感なき調整局面が進行。次に意識されるサポート候補としては12月安値(13896)から2月最高値(15739)の38.2%戻し(15035)、さらには1月末安値(15007)辺りも。上昇軌道を維持する21日移動平均線(15367)が地合い回復に向けた分岐点に。
週間ベースでは-333円、2.15%の続落。3ヵ月ぶりの大幅安。月間ではわずかに-1円、0.01%安で3ヵ月ぶりの小反落。

プラチナ価格は-63円、1.27%安で6日続落。12月9日(4859)以来、2ヵ月半ぶり安値圏での一段安。6日続落は昨年1月以来、13ヵ月ぶり。「概ね5000円の大台近辺」のサポートは消滅、サポート候補と見られた12月13日の4928円も下抜けたことから、次に意識されるのは12月安値(4859)。その前に、過去の推移から想定可能なサポート候補「概ね4900円近辺」に一縷の望みも。
週間ベースでは-165円、3.25%の大幅続落。月間では-246円、4.77%の大幅続落。
※参考:金プラチナ国内価格2/28とチャート

2025年2月28日(金)時点の相場
国内金15,132 円 2/28(金) ▼116(0.76%)
国内プラチナ4,912 円 2/28(金) ▼63(1.27%)
NY金2,895.9 ドル 2/27(木) ▼34.7(1.18%)
NYプラチナ957.7 ドル 2/27(木) ▼18.9(1.94%)
ドル円149.80 円 2/27(木) ▲0.69(0.46%)

2/27(木)のその他主要マーケット指標

サービス価格が急減速、1月PCEインフレは予想通りの低下 3/1(土)

ユーロ圏景況感指数、2月は格差縮小で小幅改善 2/28(金)

新築住宅販売件数も下振れ、米住宅市場も減速感強まる 2/27(木)

非製造業景況指数2月はNY連銀もフィラデルフィア連銀も低調 2/26(水)

ドイツIFO景況感指数2月は横ばい、予想外に低調 2/25(火)


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