金プラチナ短期相場観

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フィラデルフィア連銀もインフレ懸念高騰で期待は低調

更新日:2025年2月21日(金)

フィラデルフィア連銀製造業景況指数+価格指数 2025年2月2月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数は18.1。市場予想の14.3を上回り、3年9ヵ月ぶり高水準となった1月(44.3)からは急低下。ただしプラス圏を維持し、2年11ヵ月では2番めの高水準。
好調を維持したものの、期待指数は27.8で1月の46.3から急低下、5ヵ月ぶりの低水準。
仕入価格が40.5となり、2年4ヵ月ぶり高水準。販売価格も32.9で2年3ヵ月ぶり高水準。

今週発表されたNY連銀の製造業景況指数も市場予想を上回って好調を維持。
しかし期待指数は22.2。1月の36.7から急低下、9ヵ月ぶりの低水準。
仕入価格が40.2で1年11ヵ月ぶりの高水準、販売価格は19.6で1年5ヵ月ぶりの高水準。
NY連銀のサービス業景況指数でも、期待指数は4ヵ月ぶり低水準へと急低下。
支払価格が9ヵ月ぶり高水準となり、販売価格は11ヵ月ぶり高水準。支払価格見通しと販売価格見通しはいずれも2年2ヵ月ぶりの高水準。

フィラデルフィア連銀でもNY連銀でも、製造業でもサービス業でも、インフレ懸念の影響で今後の見通しは低調、という状況に陥っているようです。

NY金・日足+20日移動平均線 2025年2月20日20日のNY金は+20.0ドル、0.68%の反発で2日ぶり、今年8回めの最高値更新。2950ドルの節目との攻防をアジア時間に突破して堅調推移、ロンドン序盤には最高値を更新して2970ドル台へ。ただし2970ドル台前半で上値を押さえられるとNY朝には2960ドル割れへと失速、一時2940ドル割れの安値をつけて切り返すとNY午後には2950ドル台での保ち合いに。トランプ関税などによる通商リスクやウクライナ停戦に向けた不透明感による地政学リスクに伴う安全資産買いやインフレヘッジとしての投資対象買い圧力と、利下げ観測後退に伴う売り圧力とが交錯する状態が継続。2950ドルの節目超えに伴う短期上値目標2990ドル近辺まで、上値再トライ余地も。2930ドルが浅めのサポート、割れると2900ドル近辺までが当面のサポート、これも割り込むようなら調整局面入り、2840ドル程度までが下値目安に。

NYプラチナ・日足+200日移動平均線 2025年2月20日NYプラチナは+11.0ドル、1.12%高で5日ぶりの反発。アジア時間に980ドル台半ばの安値をつけて折り返し、前日安値を下回らず、ロンドン序盤には990ドル台後半へ。しかし1000ドルの大台がレジスタンスとなり、ロンドン・NY市場にかけては990ドル台半ばを中心に小幅保ち合いに。1000ドルの節目割れに「伴う短期下値目安970ドル近辺に対しては980ドル台半ばまでにとどまり、200日移動平均線(982.5)にもサポートされて下げ渋って反発へ。しかし目先は1000ドルの節目がレジスタンスに切り替わった状態に。200日線、90日線から980ドルまでが下値サポートとなり、これを維持できない場合には960ドル程度までの下値切り下げも。
金との価格差は1958.9ドル、3日連続で過去最大を更新。

USDJPY・日足+200日移動平均線 2025年2月20日ドル円は-189銭、1.25%の大幅続落で12月3日(149.58)以来、2ヵ月半ぶりの安値。東京朝の151円40銭台が高値となって軟調推移。日銀の利上げ観測や株安の流れにも連れ、151円を割れると150円半ばへと一段安。東京市場終了時には150円近辺へと水準を切り下げ、欧州時間からNY朝にかけては保ち合い推移も、NY市場では米10年債利回り低下にも連れて149円40銭近辺まで下落。151円40銭の節目割れに伴う一段安トライの流れが急速に進行、これに伴う短期下値目安、12月安値148円半ばまで、もう一段の下げ余地も。ただ、今朝の東京市場では植田日銀総裁の衆院予算委員会での答弁で「長期金利が急激に上昇すれば機動的に国債買い入れ増額」発言などを受けて150円台へと巻き戻しの流れが進行。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場2/20終値とチャート

21日の国内金価格は-136円、0.87%の大幅続落。NY金の最高値更新を帳消しにする円高局面となって失速感は一段と拡大、サポート候補の9日移動平均線(15536)も割り込んで15420円の節目も目前。これも下回れば高値保ち合い崩れとなって調整局面入り、短期的には15300円近辺までが下値目安に。円高一服と巻き戻し、NY金の一段高などで15640円超へと切り返す展開となれば形成逆転、高値保ち合い上抜けからの最高値更新トライ、15780円程度までが短期上値目標。
週間ベースでは-231円、1.47%安で5週ぶりの反落。3ヵ月ぶりの大幅安。

プラチナ価格は-11円、0.22%の続落。1月29日(5064)以来3週間ぶり安値圏での一段安。5100円の節目下抜けに伴う短期下値目安5010円程度までを目指す流れは、NYプラチナの予想外の下げ渋りにより、減速しながらの進行。もう少しの下げ余地を残しながらも、円高の巻き戻しが進むようなら下げ止まりの可能性も。逆の展開となって行き過ぎトライとなれば5000円の大台割れリスクも。
週間ベースでは-196円、3.72%の大幅安で5週ぶりの反落。
※参考:金プラチナ国内価格2/21とチャート

2025年2月21日(金)時点の相場
国内金15,465 円 2/21(金) ▼136(0.87%)
国内プラチナ5,077 円 2/21(金) ▼11(0.22%)
NY金2,956.1 ドル 2/20(木) ▲20.0(0.68%)
NYプラチナ997.2 ドル 2/20(木) ▲11.0(1.12%)
ドル円149.60 円 2/20(木) ▼1.89(1.25%)

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