金プラチナ短期相場観

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ユーロ圏製造業PMI、2025年は低迷緩和でスタート

更新日:2025年2月4日(火)

ユーロ圏製造業PMI 2025年1月ユーロ圏1月製造業PMIは46.6。予想外に速報から+0.5の上方改定、12月からは+1.5。3ヵ月ぶりの反発で8ヵ月ぶりの高水準。
経済活動縮小を示す節目50割れが2年7ヵ月続く低迷状態は、緩和の兆しで2025年をスタート。生産、新規受注、在庫、購買活動の縮小はすべて鈍化。

<ユーロ圏製造業PMIランキング-2025年1月>
1:ギリシャ:52.8=前月から-0.5の反落で2ヵ月ぶり低水準。24ヵ月連続節目50超。5ヵ月ぶり1位。
2:アイルランド:51.3=半年ぶり低水準の12月から+2.2の反発、3ヵ月ぶりの節目50超回復。
3:スペイン:50.9=前月から-2.4の急反落で5ヵ月ぶり低水準。12ヵ月連続50超。5ヵ月ぶり1位陥落。
4:オランダ:48.4=5ヵ月ぶり高水準の12月から-0.2の小反落、半年間では2番めの高水準。7ヵ月連続50割れ。
5:イタリア:46.3=+0.1の小幅続伸で3ヵ月ぶり高水準。10ヵ月連続50割れ。
6:オーストリア:45.7=+2.4の急反発で8ヵ月ぶり高水準。30ヵ月連続50割れ。
7:ドイツ:45.0=+2.5の急反発で8ヵ月ぶり高水準。31ヵ月連続50割れ。
7:フランス:45.0=4年7ヵ月ぶり低水準の12月から+3.1、4ヵ月ぶりの急反発で7ヵ月ぶり高水準。24ヵ月連続50割れ。

ユーロ圏の足を引っ張り続けた(る)ドイツとフランスが揃って急反発。上位の失速を補う形でユーロ圏を下支え。
これが続くかどうか、とトランプ関税砲を回避できるかどうかが今後の問題。

NY金・日足+90日移動平均線 2025年2月3日3日のNY金は+22.1ドル、0.78%の反発で2営業日ぶり、今年2回めの最高値更新。トランプ関税にドル高とリスク回避で乱高下。アジア時間には2840ドル台から2860ドル台まで急騰後には、関税発動への警戒感からドル高急伸となった流れに連れる形で2800ドル付近まで急反落。その後はドル高の巻き戻しにも連れて下げ渋り、ロンドン市場では2830ドル近辺、NY朝には2850ドル近辺へ、高値では一時2870ドル台まで急騰して失速。NY午後にはメキシコへの関税1ヵ月先送り報道を受けてリスク回避一服の様相にもなり、2850ドル台へと収束。その後はカナダへの関税も先送りを受けて2840ドル台へと水準を切り下げて一服。水準としては2850ドルの節目突破に伴う短期上値目標2870ドル台に到達して一服、2830ドルが目先のサポートとなり、これを維持できないようなら2800ドル近辺までの調整も。

NYプラチナ・日足+90日移動平均線 2025年2月3日NYプラチナは-41.2ドル、3.95%の大幅安で4日ぶりの反落。昨年8月5日(-52.1ドル、5.38%)以来、半年ぶりの急落となり、3日間の急騰値幅の半分を巻き戻す形に。週明け時間外序盤には週末高値をわずかに上回り、1040ドル台半ばの高値をつけて失速。トランプ米大統領の南アフリカへの資金援助停止発言を受けて南ア通貨ランド安が急速に進行したことにも連れ、売りが加速する格好となり、ロンドン市場で1020ドル割れ、NY市場では1010ドル割れ、安値では一時大台割れもNY午後には1000ドル台前半で下げ渋り。昨年5月高値と10月高値を結ぶ中期レジスタンスラインに跳ね返され、直近の短期上値目標1000ドルの大台到達後の行き過ぎた分を全て巻き戻した格好に。950ドルから1050ドルまでが目先の主要レンジとなって短期トレンド模索の展開へ。
金との価格差は1854.6ドルへと急拡大、過去最大を更新。

USDJPY・日足+90日移動平均線 2025年2月3日ドル円は-33銭、0.21%の反落。カナダ、メキシコ、中国への関税賦課の大統領令を受けてドル高の流れで週明けをスタート、154円70銭台から先週末水準155円20銭台を超えて155円80銭台まで上昇するとこれが高値となり、東京午後にかけても155円台後半での小幅保ち合い推移。欧州時間から徐々にドル高の巻き戻しの流れとなり、リスク回避の株安の流れにも連れる格好にもなり、155円割れへと一段安。NY市場では154円半ばで保ち合いとなり、安値では一時154円ちょうど近辺まで下げながらも1月ISM製造業景況指数の予想以上の回復などもあって下げ渋り、メキシコの関税先送り報道を受けては株価反発とともに155円回復トライも。結果的に154円30銭の下値サポートを維持し、上限を155円20銭に切り下げて保ち合い継続へ。あらためて下限を割れると153円割れトライへ、上限突破なら157円近辺を目標に反発トライへ。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場2/3終値とチャート

4日の国内金価格は+96円、0.63%高で3日続伸、3日連続、今年4回めの最高値更新。今年1回めの最高値更新となった1月23日(15113)から月末安値(14916)の161.8%戻し(15235)を達成後も一服とはならず、さらに一段高となって200%戻し(15310)も達成。21日移動平均線(14912)とも平行移動で上昇する9日移動平均線(15111)が短期トレンドをサポート。上げ止まらない場合には平均的な値幅でも15400円台へ、反落なら15200円近辺も。

プラチナ価格は-23円、0.44%安で4日ぶりの反落。今年高値圏となる5200円台では上値の重さを露呈。ただし高値更新トライに向けてはある程度の調整も挟んで勢いをつける必要もあり、適度な下押しとなる可能性も。5230円の節目上抜けへと切り返すことができれば今年高値(5262)更新トライへ、5270円近辺までが短期上値目標に。
金との価格差は10128円へと急拡大で過去最大を更新。
※参考:金プラチナ国内価格2/4とチャート

2025年2月4日(火)時点の相場
国内金15,329 円 2/4(火) ▲96(0.63%)
国内プラチナ5,201 円 2/4(火) ▼23(0.44%)
NY金2,857.1 ドル 2/3(月) ▲22.1(0.78%)
NYプラチナ1,002.5 ドル 2/3(月) ▼41.2(3.95%)
ドル円154.86 円 2/3(月) ▼0.33(0.21%)

2/3(月)のその他主要マーケット指標

米12月求人件数は予想以上に減少、でも下げ渋り? 2/5(水)

ユーロ圏製造業PMI、2025年は低迷緩和でスタート 2/4(火)

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