金プラチナ短期相場観

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ユーロ圏景況感指数はコロナ前と長期平均100超を回復

更新日:2021年3月31日(水)

ユーロ圏景況感指数 2021年3月欧州委員会が発表した3月のユーロ圏景況感指数は101.0。市場予想の96.0を大幅に上回り、2月の93.4からは7.6ポイント上昇し、昨年6月(+8.7)以来で過去2番めの急騰。水準としては昨年2月(104.0)以来、1年1ヵ月ぶりの高水準となり、長期平均となる100を上回ってコロナ前の水準を回復。
業種別では製造業が+2.0となって2018年12月(2.5)以来、2年3ヵ月ぶりの高水準。2月の-3.1からは+5.1ポイント上昇し、昨年6月(+7.3)に次いで過去2番めの急騰。
サービス業は-9.3となって1年ぶり高水準でコロナ後では最高。2月からは+7.7ポイント上昇し、昨年8月(+9.0)以来の急騰。
感染再拡大とワクチン接種の遅れが懸念されるユーロ圏でも、3月の景況感は急回復となっています。

ユーロ圏主要国では、
ドイツが103.7となって2019年5月(105.3)以来、1年10ヵ月ぶり高水準。コロナ前と長期平均100超を回復。前月比では+7.9ポイントとなり、昨年6月の前月比+6.4を上回って過去最大の急騰。
イタリアは99.5。前月比+4.9、昨年2月(102.1)以来1年1ヵ月ぶり高水準。
スペインは96.9。前月比+6.2、昨年3月(100.2)以来1年ぶり高水準。
フランスは96.8。前月比+5.4、昨年3月(99.4)以来1年ぶり高水準。

ドイツ以外で長期平均100超となったのは4カ国。
ベルギー:103.6=2018年11月以来2年4ヵ月ぶり高水準、
リトアニア:103.4=1年1ヵ月ぶり高水準、
ルクセンブルグ:105.9=4ヵ月連続105超、
オーストリア:105.2=2019年5月(105.5)以来1年10ヵ月ぶり高水準

これ以外も90ポイント台で比較的好調を示す国がほとんどとなったなか、
90ポイントに届かなかった低調な国は、
キプロス:84.7=3ヵ月ぶり高水準、
スロバキア:84.7=3ヵ月ぶり高水準、
いずれも足下では回復傾向とはなっているようです。

NY金・日足チャート 2021/2/24 - 3/3030日のNY金相場は-28.6ドル、1.67%の大幅続落。下落率では今年5番めの大幅安、今年の平均騰落値幅14ドル(絶対値)の2倍強。水準としては今年安値をつけた3月8日(1678.0)以来、3週間ぶり安値。31日発表予定のバイデン米大統領のインフラ再構築計画への期待感などもあり、米長期金利上昇傾向とドル高優勢の流れはこの日も継続。時間外には1700ドルの大台付近で下げ渋っていたNY金もロンドン時間に米10年債利回りが一時1.77%まで上昇したことをきっかけにドル高の流れも強まって大台割れ、NY朝には一時1680ドルを割れて1678.3ドルまで下落。1720ドルの節目割れに伴う下値目安、今年安値でもある1673.3ドル近辺にほぼほぼ到達して二番底を形成。サポートされやすい状況も、ISMや雇用統計前に目標水準に到達してしまったことで指標結果によってはオーバーランとなる可能性も。今年安値を大幅更新となった場合のさらなる下値目安としては、年初高値(1962.5)を起点に昨年8月最高値から11月末安値までの下落幅(322.0)分下落したと仮定した水準、1640.5ドル近辺。

NYプラチナ・日足チャート 2021/2/24 - 3/30NYプラチナは-23.5ドル、1.98%安で3日ぶりの反落。下げ幅としては今年の平均21.4ドル(1.85%)を少し超える程度。ロンドン時間には金と逆行する形で一時1190ドル付近まで上昇したところで失速、戻り売りとなって金の軟調推移に追随。NY朝に1170ドルを割れると午後には一時1160ドル割れ、しかし下値サポート1150ドルが意識される水準では下げ渋り、引けにかけては1160ドル台を回復。1180ドル台が上限となり、1150ドルまでのレンジで保ち合いを形成、下限を割れるようだと3月安値圏1120ドル近辺までが下値目安に。切り返して上限突破なら3月高値圏1220ドルが上値目標に。

ドル円・日足チャート 2021/2/24 - 3/30ドル円は59銭のドル高円安、0.54%高となって5日続伸。昨年3月25日(111.15)以来、1年ぶりの高値水準となって短期上値目標110円に到達。期末、年度末の五十日とあって東京時間から買い優勢、昼前に110円付近まで水準を切り上げるとしばらくは110円ラインとの攻防状態、東京市場終了とともに上抜けると欧州時間には一段高。米10年債利回り上昇とともにドル高円安の流れが強まり110円20銭台へと急騰、NY時間には110円40銭台まで上昇。雇用統計前の短期目標到達で一服とはならない可能性も。水準的には昨年3月急落後の高値111円70銭台辺りが意識される展開にも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場3/30終値とチャート

31日の国内金価格は-59円、0.9%の続落。6570円から6640円台までの短期保ち合いレンジ下放れ。NY金の一段安警戒感が現実となっての一段安、昨年8月来の中期下落トレンド脱出に失敗し、3月初旬からの短期上昇トレンド維持にも失敗。短期的には下値目安6480円近辺までもう少しの下げ余地も。NY金が一段安へと向かった場合、さらなる短中期下値目安としては今年安値6410円近辺が意識される可能性も。
月間では-87円、1.32%安で3ヵ月続落。3月としては8年連続の下落。

プラチナ価格は-27円、0.6%の続落。9日移動平均線(4486)と21日移動平均線(4476)ともつれあう形でわずかながらこれらを下抜け、やや軟調気味の流れで中期上昇トレンドのサポートラインとの攻防状態は継続。引き続き4400円から4520円台までのレンジで保ち合い推移、上か下か、抜け出した方向へ中期上昇トレンド維持か終焉をかけた攻防にも。
月間では-33円、0.73%安となって5ヵ月ぶりの反落。3月としては5年連続の下落。
※参考:金プラチナ国内価格3/31とチャート

2021年3月31日(水)時点の相場
国内金6,517 円 3/31(水) ▼59(0.90%)
国内プラチナ4,470 円 3/31(水) ▼27(0.60%)
NY金1,686.0 ドル 3/30(火) ▼28.6(1.67%)
NYプラチナ1,160.6 ドル 3/30(火) ▼23.5(1.98%)
ドル円110.38 円 3/30(火) ▲0.59(0.54%)

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